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第221話
疲れがどっと襲ってきて、タクシーの中で泥のように眠った。
微睡 の中で城崎の声が聞こえた気がしたが、そのまま眠り続け、お湯に浸かった感覚にやっと目を覚ます。
「あ、起きました?」
「?!!」
俺は湯船に浸かっていて、後ろから城崎に抱きしめられるような体勢だった。
入浴剤を入れたのか、湯が白濁で気持ちばかり恥ずかしさはマシだ。
「先輩、タクシーの中で寝ちゃったので。鍵お借りしてお邪魔してます。」
「いや、それはいいんだけど…」
城崎に担がせて、なんなら風呂に入れられるまで気づかない俺って何?
どんだけ深い眠りについていたんだよと、自分自身につっこみたくなる。
とか言いながら、まだ眠気は抜けていないのだが…。
「ありがとな…。」
「どういたしまして。お礼は体で払ってくれますか?」
「は、はぁっ?!馬鹿じゃねぇの?!」
「ディープキスでもいいですし、裸でハグとかも……、わっ、先輩っ…?」
ニヤニヤ笑って俺を試す城崎。
恥ずかしくて悪態 付くけど、何度も言うが俺は城崎と触れ合うのは嫌いじゃない。
俺は振り返って城崎に跨り、唇を合わせた。
「どっちも…してやる……」
舌を入れると、ぬるりと絡め取られ、どんどん城崎のペースに飲み込まれていった。
俺から仕掛けると、城崎は大抵120%で返してくれる。
そんなとこも大好きだ。
「先輩、もっと声出していいですよ?」
「んっ…、だって風呂、響くし…っ」
「響くから興奮するんですよ。」
「んぁっ…♡城崎、気持ちぃ…っ」
浴室で自分の生々しい声にエコーがかかり、羞恥心に拍車がかかる。
でも最近の俺にとって、羞恥心は病みつきになるセックスのスパイスでしかなかった。
城崎の勃起したペニスが尻の割れ目に当たっていて、俺は腰を揺らした。
「そんな擦り付けたら入っちゃいますよ?」
「ぁっ…あぁっ♡城崎…っ、んっん…♡」
眠くて頭が正常に動かない。
だから欲望のままに城崎を求め、体を預けた。
「は〜。可愛い。眠い時と酔った時は快感に素直で独特のエロさ増しますよね、先輩…。」
「…っ、城崎ぃ、もっと……」
乳首を捏 ねられて体を捩る。
もっと強く、引っ張って、捏ねて、抓って、弄くり回して欲しい。
上目遣いに城崎を見ると、顔を真っ赤に染めて俺を抱きしめた。
「さっきあんなに激しく抱いたから優しくしようと思ったのに…。」
「優しくしてくんねぇの…?」
「〜〜〜っ!!しますよ!!とびっっきり激甘なセックスしてあげますから!!」
「あっ…♡」
我慢する城崎を煽りまくった俺は、城崎にとろっとろに甘く溶かされ、心身ともに満たされて眠りについた。
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