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第236話

股間に違和感を感じて目を覚ます。 違和感の正体は城崎の手。 俺の陰毛を触りながら首を傾げていた。 「何してんの……?」 「あ、先輩。おはよう?」 「おはよう?……じゃなくて。」 (とぼ)けたって俺の陰毛を触ってる事実は変わらないのだが。 というか、なんなんだ。 敏感なところだから、撫でられるだけで感じてしまいそうになるのが嫌なんですけど。 「城崎、なんなの?」 「ん〜…。先輩、そろそろ剃りません?少し伸びてきてチクチクするじゃないですか。」 「まぁ、そうだな。でも俺元の長さに戻るまで伸ばすから。」 「やだやだ。ツルツルの先輩にまた会いたい。」 「その言い方やめろ…!」 俺のズボンの中に突っ込まれた城崎の手を追い出そうとすると、キュッとちんこを握られた。 俺は思わず動きを止めて、城崎を睨む。 「何すんだよ?!」 「剃りますよね?」 「嫌だ!!………ぁっ」 「俺が綺麗にしてあげますから。ね?」 「ゃっ…、んん〜!城崎、やだぁっ…」 ヌコヌコと上下に擦られて、力が入らなくなってしまう。 本当快感に弱すぎる自分が嫌。 というか、パイパンにされるのなんて死ぬほど恥ずかしいのに、城崎にされるんだったらいいかなとか思ってしまう自分も嫌。 「可愛い。先輩可愛い。大好き。」 「ひぁっ…、あっ、あぁ…」 「もっと俺好みの可愛い先輩にしたい。いいですよね?」 もういいや。 自分が自分のこと嫌になっても、城崎が愛してくれるんだもん。 もう好きにしてくれ。 そう思って抵抗を止めると、城崎はご機嫌に俺の陰毛を一本たりとも逃さずに剃り切った。 シャワーで綺麗に流した後、頬擦りする始末。 「はぁ。可愛い〜。本当可愛い。」 「だから嗅ぐなって…!」 「先輩の匂いがする♡」 「俺の匂いって何だよ!!…ひぁっ?!」 ヌルッと生温かい感触に体が跳ねた。 城崎は舌で俺の秘部を弄りながら、挑発した目で俺を誘った。 「おまえ、本当変態だな。」 「褒め言葉?」 「ちげぇよ!」 「先輩〜。このまま太腿で俺の顔挟んでください…」 「キモい!!」 IQが下がり切った変態城崎の頭を小突く。 城崎は何故か嬉しそうに笑った。 怖い怖い怖い。 「本当何なんだよ!?」 「いやぁ…、先輩になら罵声(ばせい)浴びせられるのもいいなって…。」 「どうしちゃったの、城崎?」 「変態な俺は嫌ですか?」 普段の格好いい城崎とは違って、俺の前では可愛い一面やド変態な一面を見せている。 ギャップ、優越感、いろんな感情が湧いてくる。 「嫌……ではない………。」 「ふふっ、先輩って俺のこと大好きですよね。」 「おまえもだろ…」 「勿論ですよ。俺は先輩のこと大大大大大好き。世界で一番愛してるって自信持って言えますから。」 真っ直ぐに俺の目を見てそう言った城崎。 俺だって、世界一城崎のこと好きだ。 言葉にするのが照れ臭くて、俺は城崎を抱きしめた。

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