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第251話

激しい口付け。 浴室だからか、唾液の絡む水音でさえ響いて、俺の耳を犯す。 「はっ…、んむッ……」 息継ぎを忘れていると、時々城崎が口を離して俺に息をさせる。 どんどん力が抜けて城崎にもたれかかると、しっかりと抱き止めてくれた。 「先輩、俺変態だから先輩にえっちなことしてもいいですよね?」 「え?」 「あっち向いて、手付いて。」 鏡の方を向けられて、壁に両手をつけられる。 少し腰を引かれて、城崎に尻を突き出すような態勢にさせられた。 「何?恥ずいんだけど…」 「今からもっと恥ずかしいことするんですけど。」 「ぅわっ…」 泡でぬるぬるの俺の太腿の間に、硬い何かが押しつけられる。 言わずもがな城崎のアレなんだけど。 いつスイッチが入ったのか、ガチガチに硬くてデカい。 何するつもりかなんて、男だしなんとなくわかる。 「城崎っ、ま、待って…!」 「待てない。」 「まっ……!ひぁっ!!」 ヌルンッと股の間を城崎のちんこが滑って、前に位置する俺のちんことぶつかる。 ヤバい。無理。無理!! ズルル…と城崎のちんこが後ろへ引いて行き、また勢いよく前に滑る。 「あー…、先輩、もっと早くしていい?」 「ぁ…だめっ…、無理…っ!」 「俺も無理です……。」 「じゃ…ぁ、聞くなァ…!」 腰を両手で支えられ、ピストンが早くなった。 ダメ。気持ちいい。こんなの、ダメだ。 どんどん加速する腰の動きに、俺は思わず声を上げた。 「あっ、ぁあっ…!城崎っ、城崎っ!!」 「先輩、気持ちいい。」 「ダメっ…、ぁ、出るっ…、城崎っ、出る……ッッ!!」 パタタッと精液が鏡を汚す。 目の前の鏡に映る俺は、とても欲情した顔をしていた。 顔を真っ赤にして、潤んだ目で、涎垂らして。 なんて淫らなんだろう。 「先輩、いつもこんな顔して俺に抱かれてるんですよ?」 「…………」 「俺が興奮しちゃう理由、分かりました?」 俺にそう尋ねる城崎も、もっともっと俺のことぐちゃぐちゃにしたいって顔してる。 俺なんかで興奮してくれてるって、表情で分かっちまう。 「挿れる……?」 「飛びつきたいくらい嬉しいお誘いですけど、遠慮しておきます。」 「シたく……ない…?」 「まさか。でも、このまましたら明日に響いちゃいますよ…。」 俺の体調を気にして、我慢してくれるところも好き。 大好きだけど……。 「挿れてよ…、城崎っ…」 切羽詰まった顔で俺を求めてくれる城崎も大好きなこと、覚えていて欲しい。

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