そんなこと言われたら嬉しいよ、そりゃあ。 でも、職場だけには絶対バレたくない。 「バレたら俺たち……、別れなくちゃいけないかもしれないじゃん……。」 「え？」 俺がボソッとそう言うと、城崎は固まった。 「もし会社に付き合ってるなんてバレたら、俺たち絶対一緒に働いていけない。異動か、最悪クビか…。会社の名前に傷がつかないように、俺たちは遠ざけられるよ…。」 「…………。」 「俺は城崎と離れるなんて嫌だ。一緒に働きたい。」 「俺も……です……。」 「じゃあ…」 やっと分かってくれたかと顔をあげると、城崎は真剣な顔してまっすぐ俺を見た。 「でも俺、先輩のこと甘やかしたいし、大事にしたいから。やっぱり会社での態度は改める気ないです。」 「えっ…。」 「もしなんか言われても、先輩は恋人とかそれ以前に、俺が大好きで尊敬してる先輩なんですから。そう言います。嘘じゃないですし。」 「そ、尊敬って…」 「仕事ができて、指導が丁寧で的確で、後輩にも優しくて、みんなから好かれてる先輩のこと、心から尊敬してます。だから、敬愛の意味も兼ねてるので問題ないです。」 そんなこと言われると、それ以上何も言えない。 まぁいいか、ちゅんちゅんにしか気付かれていないみたいだし。 俺が城崎に対する態度を変えなければ…。 「敬愛はいいけど、俺が照れるようなことはやめろよ？」 「照れるって？………あ、こういうことですか？」 「ひぅっ…！」 城崎は俺の耳元にフゥ…っと息を吹きかけた。 ゾワゾワして変な声が出る。 「駄目！それ絶対に職場でしちゃ駄目だからな！！」 「あとは？こんなこととか…？」 「ふっ…ぅ……」 太腿を撫でられた。 エロい手つきで。 こいつ絶対イタズラモードに入ってるだろ…！ キッ…とキツく睨むと、城崎はくすくす笑う。 「本当可愛い。ごめんなさい、先輩。職場ではこんなことしませんから。」 「本当か……？」 「先輩と離れたくないですから。でもその分、家ではいいですよね？」 「ちょっ…！ぅぁっ…」 「先輩、反応可愛すぎ。」 「手つきがエロいんだよ、バカ…っ！」 城崎は俺のズボンの中に両手を入れてお尻を揉んでいる。 もうそれは、がっつり揉みしだいてる。 「なぁ…、最近尻多くね…？」 「最近おしりブームなんですよねぇ。」 「なんだよ、それ。」 「手に吸い付く感じっていうか、うん。先輩のお尻、最高に可愛くて気持ちいいですよ？」 喜んでいいのか…？ 女じゃないから、特別柔らかいわけでもないはず。 だから万が一他人の尻にも手出したら、そっちに行きそうで怖い。 「……今まで乳首ばっかだったくせに。」 「え、なにそれ。触っていいですか？」　 「今更……、ンッ！」 「あー、可愛い。出ておいで、先輩♡」 お尻から気を逸らせるつもりだったが、俺の口から出たのはただの誘い言葉でしかなく、尻と乳首を同時に弄くり回される羽目になった。