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第292話
キスされて扱かれて、あっという間にイカされてしまった俺。
くたっと脱力している俺を見て、城崎は嬉しそうだ。
「角部屋にした理由。寝室とお風呂側には隣人が住んでいないようにしたかったからですよ。」
「ふぇ……?」
「先輩の可愛い声、誰にも聞かれたくない。」
「んっ……、んふ…」
「いっぱい喘いでいいですからね。」
俺に反論をさせないかのようにキスをし続ける城崎。
イッた後のキスは堪らなく感じてしまって、俺は城崎にされるがままだ。
「先輩、このままする?」
「ん……、でも……」
「あと見てないのは俺と先輩の個人部屋だけですよ。俺の部屋はいつ入ってもいいし、先輩の部屋はまだ荷物運び入れてないし。見るもんないですよ。」
城崎の手が際どいところばかりを触り、頭がそのことでいっぱいになる。
「あっ、んん…、で、でも…」
「でも、なに?」
俺は必死に何か言い訳を考えるが、何も思いつかない。
まだ昼だし、新しい家で早々…と俺の理性が、城崎にグズグズにされた欲望と闘っている。
もう理性は崩れ去りそうだけど。
「……め、だめ、城崎……」
「こんなトロトロな先輩みて、ダメなんて言われても止められないんだけど。」
「んぁ…ぁ…、城崎……、城崎っ…」
「いいって言ってくれたら、めちゃくちゃ気持ち良くしてあげますよ?」
俺に待てを食らわされた城崎は、俺を焦らして焦らして堕とそうとしている。
目をギラギラさせて、吐く息は熱く、呼吸は荒い。
あと、とんでもなくエロい表情をしている。
犯されたいと、俺以外の男でも感じてしまうんじゃないかと思うくらい、今の城崎は雄の顔をしているから。
俺が耐えられるはずもなくて。
「い、いい…よ…、城崎…、気持ち良くして…っ」
「はぁ〜…、お預けくらい過ぎて死ぬかと思いました。」
「ひっ…、ぁっ、あっ、あ、城崎っ!」
「声出していいですよ。」
「あっ、だ、ダメっ、そこダメっ、城崎っ……!!」
いつのまにか服は脱がされ、体のあちこちにキスされる。
首筋、腋、胸、脇腹。
どんどん下に降りていき、キスされるたびに身体が喜びに震える。
ズボンも下ろされ、城崎は俺のモノを下着越しに咥えた。
まだ口に含んだわけでもないのに、城崎の唇に挟まれていると分かっただけで俺は呆気なくイッてしまった。
「先輩、可愛すぎ。」
「…見ないで。」
「無理。あーあ、もうパンツぐしょぐしょですね。脱ぎましょうか。」
精液で汚れた下着を脱がされ、もう何も隠すものは残っていない。
城崎は満足そうに俺のを直接口に含んだ。
「ひっ…!」
「ひもひい?」
「イクっ…!喋んな…っぁ…!!」
ストロークをされたわけでもないのに、口内特有の温かさと動いた少しの刺激で二度目の射精をしてしまった。
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