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第294話

「先輩…っ、は…、やべ……」 「…〜〜っ♡♡」 「ぅ…あぁ、気持ちぃ…。ヤバい……。」 何度目になるのだろうか。 城崎がまた俺の中で弾けた。 最初はゴムを付けていたものの、イッて抜いて、捨てては付けての行程が待ちきれずに、途中から俺がゴムを付ける城崎の手を止めた。 そこから生で繋がったまま何回も…って感じなんだけど。 「先輩っ…、イク……っ!」 「ぅあっ…」 こいつの体、本当にどうなってんの?? そんな何回もイッてまだ萎えないって…。 俺…、もう何も出ねぇ……。 「ふっ……、はぁ、もう先輩の中、俺のでいっぱいですね♡」 「………うるさい…」 「マジで可愛い。綾人さん、こっち向いて?」 「っ…!」 「あ、締まった…♡」 甘い声で俺の名を呼び、これでもかと優しくキスをする。 無理。もう頭おかしくなりそう。 結合部からはダラダラと城崎の精液が溢れ出し、シーツを汚している。 「何してもそんなにイイ顔してくれたら、尽くし甲斐がありますね♡」 「ん…城崎…、離れちゃヤダ…」 「はいはい。チューしましょうね。」 唇が離れると寂しくて、すぐに城崎の顔を引き寄せる。 城崎は嫌な顔一つせず、寧ろ嬉しそうに俺と唇を重ねた。 城崎とキスしてると、なんだか安心する。 唇を重ねて舌を絡めるだけの行為なのに、城崎の優しさとか愛情がすげぇ伝わってくるから。 歯を立てないようにしてくれたりとか、俺が苦しくないように息()ぎさせてくれたりとか、なんて言うんだろ? 本当に俺が気持ちいいと感じるように、全力を尽くしてくれてる感じ。 「先輩、本当キス好きですね。」 「んっ……、ダメ?」 「んーん。めちゃくちゃ可愛い。キスしたら力抜けるから、安心してくれてんのかなって思うし。」 「…………」 「俺も先輩とのキス、大好きですよ。」 リップ音を立てて唇が離れる。 城崎の唇が俺の唾液でしっとりと濡れていて、なんだかエロい。 「先輩、もうちょっとだけ付き合ってくれますか?」 「ま、まだすんの…?」 「あとちょっとだけ。………いい?」 「ん…。」 そんな可愛い顔で強請られたら頷くしかない。 俺が同意したのを確認し、城崎は俺を抱きしめて上体を起こした。 繋がったまま座位になると当たりどころが変わって、グリグリと深く奥に進んでいく。 「ひぁっ…あぁ…あ…♡♡」 「あー、気持ちいい。先輩、動くよ?」 「あっ…ぁ…イクゥ…あー……♡♡」 「トんだ?かわいー。」 「…あー、あ、…………ひぁ…あ…」 「ココ、トントンって、気持ちい?」 どこまで入ってんのか分かんないけど、とにかく奥の奥の奥の方。 多分挿れちゃダメなとこまで城崎が()()ってきて、揺さぶりながら俺に問う。 もう目がチカチカするし、頭真っ白で何も考えられなくて、言葉にならない声を出すことしかできない。 「先輩、出しますね。」 「〜〜〜っ♡♡♡♡」 最奥で城崎が弾け、俺は城崎の胸の中で意識を落とした。

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