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第299話

弱いところを攻められてふにゃふにゃと崩れ落ちそうな俺を、城崎は両脇に手を入れて起こす。 シャワーチェアに腰掛け、膝の上に俺を乗るように誘導した。 対面するように跨ると、城崎はカァッと赤く顔を染める。 「照れてんの?」 「照れないわけなくないっすか…」 「かわいー。」 泡だらけの体で城崎に抱きつくと、ぬるんっと色んなところが滑って擦れ合う。 あー、これ気持ちいいかも…。 俺の下で硬くなってるソレにお尻を擦り付けると、城崎は歯を食いしばった。 「も…マジで……エロいって……!」 「へへ〜。気持ちい?」 「無理。本当限界だから……。」 「ん、ちょっと待ってな、しろしゃき…、んっ♡」 「何してんの……。」 俺はボディーソープの隣に置いてあったローションを手に取り、指を自分のアナルに突っ込んだ。 今日だけで何度も挿れてるから(ほぐ)す必要はないのだが、今の俺にはそんな考えに及ぶ知力が残っていない。 ただ意味のない俺の行為が、城崎には相当クるものがあったようで、すげぇギラギラした目で俺を射抜いた。 「先輩、そこに手ついて。」 「う…あぁっ♡しろさきっ…、激し…ッ♡」 「どう考えても先輩が悪いから。」 雄の顔した城崎に(あらが)えるわけもなく、壁に両手をついて城崎にお尻を突き出すような姿勢になると、腰を掴まれて一気に()じ込まれた。 ゴリゴリっと擦れる快感が一気に襲いかかり、俺は息をするのに必死だ。 「あっぁ♡止め…ぁ…あんっ♡しろしゃきぃっ♡♡」 「止められるわけないでしょ、この馬鹿!」 「きもちぃっ♡はっぁ…♡らめぇ…♡」 ふわふわした気分に快感が加わって、もう何が何だかわからない。 天国ってこんな感じなのかな? 夢見心地?わかんない。気持ち良すぎてもうどうだっていい。 「エロい声ばっか出して。舌足らずで余計エロいし。人のこと誘っといて()めろとか無理だし…っ!」 「ふっ…ぁあっ♡しろしゃき…♡あぁ…ぅ」 「お酒のせいで勃たないの辛いでしょ。いっぱいメスイキさせてあげますからね。」 「イクぅ♡ああぁ〜しろしゃきぃ…♡」 こんなに興奮してるのに全く反応しない俺の息子とは反対に、体ん中はずっと快感で責められて痙攣してるみたいな変な感覚。 気持ちいい。声、止まんない。 「あー本当可愛い。抱き潰したい。」 「〜〜っ♡〜♡♡」 「中ヤバ。先輩、俺のこと大好きで離してくれないね?」 低い声で笑いながら言う城崎の声に、俺はさらに欲情して中をキツく締める。 何度もゴリゴリ擦られて、またさっきみたいに目の前が真っ白になりそうで、意識を飛ばしたくなくて自分の腕を噛んだ。 「っ!」 「何してるんですか?!」 血が出るくらい強く噛んだおかげで意識は飛ばさずに済んだが、城崎が驚いて動きを止めた。 ビックリして萎えた一物(いちもつ)を俺の中から抜き出し、できるだけ傷口に()みないよう丁寧に泡とローションをお湯で流された。

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