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第302話
「はっぁ、あぁっ…ああ……」
「あー…、本当…ッ、もう……」
「イッてるから…ぁ、も、無理ぃ…」
「今日このくだり何回しました?だから俺言いましたよね?今日は先輩が悪い。」
気が狂いそうなくらい激しくて、気持ち良過ぎて声が止まんなくて、シーツを強く握りしめてギリギリ意識を保つ。
城崎はうつ伏せになる俺に覆うように被さり、器用に腰を打ち付ける。
「ごめんなさいぃ…、は…ぁっ、死ぬ…、死ぬぅ…」
「死んじゃダメ。気持ちいいんでしょ?俺知ってるもん、先輩の好きなトコ。」
「あ"っっ!!」
グリグリと抉られたところが気持ち良過ぎて、変な声とともに一瞬意識を飛ばす。
すぐに別の刺激がきて意識を取り戻し、また飛ばしそうなくらい気持ちいい快感に襲われる。
頭も身体も変になりそう。
「かわいー。」
「は…ぁ、あ…死んじゃう……」
「だーめ。」
「ひっ…!」
頭が回らなくて何度も「死ぬ」と繰り返していると、その度に城崎は俺を起こすように強い刺激を贈る。
もう満足だ。
もういいのに。
「しろ…あぁっ!もっ、もぉ無理…っ」
「煽ったの誰でしたっけ?」
「ごめん…、ごめんなさい…っ、俺が悪いからぁ…」
「もうお酒抜けてるんでしょ?確信犯なの、分かってますからね。」
「あぁっ♡は…っぁ、ごめん、あひっ♡あ、あー…」
訳がわからなくて涙が出てきて、嗚咽 まじりに謝ると、城崎はゆっくりと俺の中から一物を抜き出して俺を抱きしめた。
圧迫されるような苦しい感覚からも、ケツを裂くような痛みからも解放されて、でもやっぱりそれが城崎とシた証拠みたいで嬉しくて、泣きながら城崎の胸に収まる。
「泣かせたいわけじゃないんだけどなぁ…」
「違っ…、ごめん…!泣くつもりじゃなくて…」
「うん。訳わかんなくなっちゃったんでしょ?可愛いけど、心配になる。」
「ん…。」
「痛い?大丈夫?」
「大丈夫…。」
心配そうな顔で頭を撫でながら、何度も触れるだけのキスをしてくれる。
ジンジンするけど嫌なわけじゃないし。
でもちょっと、今日はさすがにヤリすぎたかもしれない。
「ごめんなさい。やっぱやめときゃよかった。辛いでしょ…?」
「辛くない。」
「俺には素直に言ってくれていいのに。」
「体はまぁ…、そりゃアレだけど…。今すげぇ幸せだからいいの。」
誕生日をお祝いしてくれたこと、俺のわがままに付き合ってくれたこと、何よりも今日から一緒に暮らせること。
何もかも嬉し過ぎて、胸がいっぱいだ。
「あー…、ほんとに可愛い。先輩大好き。」
「わっ…!」
「ずっと一緒にいましょうね。俺絶対に先輩のこと離さないですから。」
「…………うん。」
お互いに抱きしめ合って、目が合うと自然に唇が重なった。
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