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第322話

ビジネスホテルだからもちろん3点ユニットバスで…。 浴槽だってめちゃくちゃ狭いのに…。 城崎の上に座らされて、下は完全に密着状態。 頭洗われてるけど、俺の股の間から城崎のがこんにちはするくらいには勃ってるわけで…。 頭皮マッサージ気持ちいいなとかそれどころじゃないんだよ…。 「先輩?気持ちいい?」 「ん…っ、うん……」 「先輩のえっち。視線が分かり易すぎです。」 城崎のそれをガン見していたので、もちろんバレる。 でもバレたからと言ってどうされるわけでもなく、髪の泡を流し、次は体を洗おうとボディーソープを手に取った。 「ここでシたら風邪引いちゃうから、後でね?」 「んっゃ…、あっぁ♡」 「こーら。反応良すぎ。」 泡でぬるぬるの指先で乳首をクリクリされて、気持ちよくて声が出る。 後でって言ったのに、愛撫(あいぶ)は今なのか? 「ここに汚れ溜まってたらいけませんからね。しっかり洗いましょうね。」 「ぃっぁ…♡城崎っ、ダメ…」 「あー、やっと出てきた。これで汚れ取れますね。」 「ああぁっ!いっ、ぁ、やめっ…!!」 ぴょこんっと姿を現した俺の乳首を、城崎は人差し指と中指で挟んで擦る。 もう無理。イキそう。無理っ、無理…! 「可愛い。後でもっとたっぷり愛してあげますからね♡」 「〜〜ッッ!!!」 シャワーを一番強い水流で乳首に向かって放たれ、俺は呆気なくイッてしまった。 ずっとコンプレックスだった陥没乳首…。 城崎の前ではほぼ陥没していない。 というか、寧ろ感じやすいってだけのご都合乳首になっている気がする。 「体力残しておいてくださいね?まぁ一緒に寝るだけでもいいですけど。」 「……する。」 「うん。俺もシたい。もう上がる?」 「もうちょっとだけ……。」 早く城崎と繋がりたいけど…。 でも城崎との風呂、結構好きなんだよな。 恥ずかしいけど…、明るいところで城崎の裸見えるし、水に濡れた髪とか身体とかエロいし、あと声が響くのがイイ。 城崎のイケボにエコーがかかんの。 って、俺乙女かよ。あーもう…。 「俺好きですよ、先輩とお風呂入るの。」 「んっぁ…」 「キスの音も、先輩の感じてる声も、お風呂が一番エロい。響くからかな?」 「んっ、ん♡」 「濡れてる先輩クッソエロいし、蒸気して赤くなった頬っぺたとか、潤んだ目とか、マジで興奮する。」 「は…ぁっ、ん…っ♡」 濃厚なキスの息継ぎの間に、俺に問いかけるように伝えてくる。 城崎も同じようなこと思ってるんだ。 嬉しい。 「城崎…っ」 「これ以上は風邪引くからダメ。続きはベッドで…、ね?」 体についた泡を流して、タオルで拭いた後バスローブを着せられる。 一人用の部屋だから一着しかなくて、城崎は体を拭いて、腰にタオルを巻いてベッドへ俺を連れて行く。 「髪乾かしてないけど、いい……?」 「うん…っ」 「ごめんなさい。俺、余裕ないです…っ、すみません。」 城崎は俺の濡れた髪を掴んで熱いキスを繰り返しながら、性急(せいきゅう)に俺の体の全てを暴いた。

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