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第333話

プシッ…と中で弾けたような感覚。 続けてシたからか、多分城崎の精液、俺の中に漏れたな。 「先輩……、ごめん………」 「ん。いいよ。女じゃないしヘーキ。」 生温かいのを中で感じ、確信に変わる。 城崎がゆっくり俺の中から出て行こうとするから、手足を絡ませて引き止める。 「早く掻き出さないと…。」 「いいから。」 「また、お腹壊しますよ?」 「城崎が介抱してくれんだろ?」 俺が離れる気がないことを悟って、城崎は諦めて俺に挿れたまま抱きしめてくれた。 目が合うたびにキスして、舌を絡めて城崎を味わい尽くす。 「城崎、美味しい…」 「ぷっ…(笑)なんですか、それ。」 「もっとキスしよ…?」 「喜んで。」 激しく舌が絡み合い、お互いの唾液が混ざり合う。 繋がったままキスしていると、なんだか全部が溶け合っていくみたいだ。 「城崎……っ…」 「なんですか?」 城崎は俺の前髪を掻き分けて、目を合わせて優しい声で俺の言葉を待つ。 あまりにも煽情的な表情や声に、俺は見惚れて一瞬言葉を失った。 「先輩…?」 「ぁ、えっと……」 何言おうとしたんだっけ…? まぁ、何でもいいや……。 「大好き…っ」 「うん。俺も大好きです。愛してます…」 最近ちゃんと、素直に城崎に伝えられている。 城崎、俺が大好きだって言うたびにすげぇ嬉しそうな顔するんだもん。 好き。大好き。 「もー本当…、無理……。」 「何がですか?」 「いろいろ。俺今、城崎のことしか頭にねぇんだよ…。おまえいないと生活に支障出る。」 「そんなのこっちのセリフですよ。」 城崎と会えなかったほんの数日間。 たった一日二日だけなのに、持ち帰った仕事さえも手につかないほど、城崎だけが俺の頭の中を独占していた。 出張なんて年に2回くらいあるのに、一体どうしろっていうんだよ。 「これから出張のときは、周りにバレないように先輩のことキャリーバッグに詰めていこうかな〜。」 「怖っ…。」 「な…!?先輩が離れたくない的なこと言ったじゃないですか!」 「言ったけど…!普通に連れてけよ……。」 行きたくないとは思ってても、多分、いや、ほぼ確実に俺と城崎は毎年出張に行かされると思う。 この寂しさに慣れなくちゃいけないのかと思うと、かなり難しい気もするけど、何か解決策を見つけないとな…。 「ねー、先輩」 「ん?」 「もっかいだけシていい?」 「………………ぃ、いいけど…。」 「やった♡」 今は城崎と居られるこの幸せな時間を噛み締めよう。 後のことはそのとき、二人でゆっくり考えればいいか。 俺は考えることを諦めて、城崎から与えられる快楽に身を任せた。

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