340 / 1069

第340話

冬に近づくにつれ、気温はもうかなり下がってきているはずなのに、城崎に抱かれるとそんなこと忘れてしまいそうになる。 家に入るなり何度も唇を合わせ、体を擦り合わせた。 風呂を後回しに寝室へ直行して、奥深くまで繋がって、お互い溜まった欲をぶち撒ける。 気持ち良すぎて意識がトんで、気づいた時には城崎にバックハグされながら湯船に浸かっていた。 「先輩、起きた?」 「……………おー。」 「身体、辛くない?」 「…うん。でもまだ、(なか)変な感じする…。」 「先輩の好きなとこ、いつもよりグリグリしちゃったからかも?先輩可愛い声で啼くから、止まんなかった…。」 ぼーっとした思考のまま返事すると、城崎は俺のお腹を撫でながら、何度も首筋にキスをする。 ケツの下では硬くなった城崎のソレが、主張するように俺に当たっていた。 「まだ足りねぇの?」 「んー。生理現象というか。」 「抜く?」 「いいんですか?」 「いいよ。そこ、座って。」 城崎を風呂の縁に座らせ、脚を開かせる。 立派なものが天を仰いでいて、思わず唾を()んだ。 そっとソレを握ると、ビクンッと大きく脈打つ。 「口がいい…?」 「……………まぁ、そりゃ……。」 頬を赤く染めながら期待した目で俺を見下ろす城崎を見て、俺も気分が上がる。 右手で支え、舌を這わせて根本から先まで舐め上げると、城崎の身体が震える。 「……っ」 「気持ちいいか…?」 「……ヤバい…」 目を瞑って感じてくれているのが嬉しくて、俺は先っぽを口に含んだ。 亀頭を上顎に擦り付けると、ジュワッと苦い汁が溢れ出る。 でもこれは城崎が気持ちよくなってくれている証拠で、嬉しくなってもっと奥へと(いざな)う。 「先輩…っ、あんまり奥入れるとしんどいでしょ…っ?無理しなくていいから…ッ…、」 「ん……、んグ……」 「うっ……ぁ…、ヤバ……、先輩っ…、先輩っ」 歯があたらないように口を(すぼ)めて何度かストロークし、咽頭辺りまで咥え込むと、さすがに苦しくて嘔吐(えず)いてしまう。 でも視線を上げると、必死に堪えている城崎の表情にあまりにも興奮してしまって、俺は涙を浮かべながら城崎の先端を喉に擦り付けた。 「あ、ちょ…イクッ…!!」 城崎は射精の瞬間、俺の顔を離そうと肩を押したが、俺は両腕を城崎の腰に回して思いっきりしゃぶりついた。 結果、城崎は俺の口内で弾け、俺はゴクンッと出されたものを全て飲み込んだ。 「苦…っ」 「俺、離そうとしましたからね…?」 「うん。……嫌だった?」 「すげぇ興奮したに決まってるじゃないですか…。」 火照った顔で俺を抱きしめ、また湯船に浸かる。 城崎の胸に耳を当てると、心拍がとても速くて、俺に興奮してくれていたのだと嬉しくなる。 「逆上(のぼ)せそう……。」 「だな…。」 「キスしてから上がりませんか?」 「俺今、城崎の精液の味するぞ?」 「先輩とキスできるなら何味でもいいです。」 合わせた唇の隙間から城崎の舌が入り込んできて、俺の舌と絡まる。 気持ち良い。 「にっが…。」 「ダメ。城崎、もっと…」 「ん…、はっ…」 離れようとした唇を引き寄せて、延々と城崎にキスを強請った。

ともだちにシェアしよう!