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第368話
「う〜〜〜〜ん!!気持ちいい〜〜!!!」
頭や体を洗っている間に丑三つ時を越え、お風呂に浸かった時には幽霊のことなんて忘れていた。
ぐぅ〜っと体を伸ばして1日の疲れを癒す。
城崎は隣に座った。
やっぱデカいよなぁ……。
城崎の股間の中心で鎮座する男の象徴。
明らかに人よりデカい。
あと、形もいい。
いや、形は俺だって負けてない、多分。
これがいつも俺の中に入ってんのかぁ…。
「なに人の股間じーっと見てるんですか。」
「うわぁっ?!」
城崎は脱力する俺を引き寄せて膝の上に乗せた。
お尻に当たってる慣れたその感触。
なんか少し硬くなった…気がする。
「先輩……」
「城崎……」
向かい合って見つめ合うと、自然と顔が近づいていく。
唇が重なろうとした瞬間、ガラガラッと脱衣所の扉が開いて、反射的に体を離した。
「やったー!!!貸切だーー!!」
「おい、バカ!誰かいるって!」
「うわ、本当だ!………って、城崎さんと望月さん?!」
湯気で見えにくいけど、この声は………。
「「ちゅんちゅん……?」」
「うっす!すみません、同期のみんなでお風呂来ちゃいました…。」
事情を知っているちゅんちゅんは、申し訳なさそうに後頭部を掻いた。
「最悪……。」
城崎は前髪をくしゃっと握り、ため息をついた。
ちゅんちゅんたちが頭や体を洗っている間に、持ってきていたバスタオルで俺の体を包み、自分は下さえも一切隠さずにそのまま風呂へ浸かる。
どうしたらいいかおろおろしていると、城崎は手を引いて隣に俺を座らせた。
「乳首と下だけは絶対見せないで。キスマークはもう仕方ないから。」
「城崎は…?」
「俺が弄られる対象になりますから。先輩は絶対に隠してて。見せたくない。」
俺の陥没乳首、綺麗に剃られたアンダーヘア、ついでにちんちん。
それだけは見られたくないらしい。
さらに自分が弄られるというか、興味を引くネタになることは承知の上らしい。
俺は嫌なんだけど…。城崎のをそんなに見られるの。
「雀田の先輩っすか〜?」
「よかったら一緒に話しましょうよ〜!」
「ちょ、おまえらやめろって!」
体を洗い終えたちゅんちゅんの同期が、ズカズカと俺たちの浸かる湯船に入ってきた。
ちゅんちゅんは必死に止めようとしてるけど、多分この子らは酒入ってるし止めても無駄だ。
「え、やば。お兄さんキスマークエグくないっすか?彼女さんやば〜。独占欲強すぎ!」
「なんでバスタオルで隠してんすか?その下もっとびっしりとか?」
「ちょ、あの……」
「触んな。」
いたずらに伸びてくる手を止めようとすると、俺より先に城崎がその手を掴んで捻 った。
捻るのはよくない。うん。
ほら、涙目じゃん。
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