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第369話
城崎が守ってくれたからバスタオルを剥がされることは阻止したが、案の定ちゅんちゅんの同期の興味は城崎に移る。
「やばっ!!ちんちんでけー!!え、これ素 ?素の大きさでこれ??やば!!」
「なんで隠してないのかと思ったら、そりゃこんなに良いの付いてたら隠す必要ないっすね!!」
目をキラキラさせて城崎の股間を凝視する二人。
城崎は苦笑い、俺はなんだかモヤっとした。
「触っていいっすか?!」
「あ?」
「ダメ!!」
城崎の股間へ伸びる手をぐいっと引っ張る。
思わず止めてしまったが、ちゅんちゅんの同期も何故本人じゃなく、隣にいる俺が止めたのか不思議そうな顔をしている。
言葉に詰まっていると、ちゅんちゅんが慌てたように言葉を取り繕った。
「お、おまえらだって初対面の奴にちんこ触られたら嫌だろ?当たり前の注意しただけだろ!ね、望月さん?」
「え、あ…、うん。」
「おまえら本当酔いすぎ!俺の上司に迷惑かけんな、バカ!!ほら、上がるぞ!」
ちゅんちゅんは同期二人の手を引いて、さっさとお風呂から出て行った。
脱衣所に続くドアが完全に閉まったことを確認して、俺と城崎は「はぁ〜〜」と大きいため息を吐いた。
「びっくりした…。」
「はぁ…。先輩の体これ以上見られたらと思うと、気が気じゃなかったです…。先輩、大丈夫?」
「うん。俺はどうもないよ。城崎こそ大丈夫か?」
「先輩が守ってくれたから大丈夫です。はぁ〜…、先輩、大好き。」
「んっ…」
抱き寄せられて、唇が重なる。
城崎に向かい合うように跨り、首に手を回す。
体に巻いていたバスタオルを外されて、城崎の肌と密着した。
「先輩、綺麗。筋肉も、腰のラインも、すげぇ好き…。」
「あっ…、城崎……、んぅ…」
腰を指でなぞられると擽ったくて、声が出そうになると唇を塞がれる。
唇と唇の間から時々息が漏れて、浴室だからエコーがかかってすごく恥ずかしい。
こんな状況で興奮しないわけもなく、俺の中心は熱を持ってもたげてくる。
城崎のお腹に主張するように当たってるから、城崎にもバレているんだろうな……。
「まだあいつら脱衣所にいるかも。声、我慢できる?」
耳元で囁かれて、俺は首を横に振る。
多分今扱 かれたりでもしたら、間違いなく声を上げてしまうだろう。
城崎は残念そうに笑いながら、俺を抱きしめて頭を撫でる。
ちゅんちゅん達が部屋に戻るまで、抱きしめあってなんとか理性を保とうと必死だ。
本当なら今すぐにでも触ってほしいし、触りたいのに。
「城崎…っ」
「もうちょっと我慢。………あ、行ったみたいですね。」
「ひぁっ!あっ、し、城崎っ…!」
「なんでこんなに可愛いんだろ…?先輩って、妖精かなんかですか?それとも天使?」
「はっ、ぁ…っ、な、なにっ、言ってんの…っ?」
「同じ人間と思えないくらい、他の人より可愛いってことです。不平等ですね、神様って。」
「あ、あぁっ!あ…………」
イク寸前に立たされ、城崎の手のひらの中に白濁を吐き出した。
肩で息をしてボーッと城崎を見ていると、城崎は俺に見せつけるように手のひらに付いた精液を舌で舐める。
「先輩の、美味し。」
「な…っ、ななな…?!」
びっくりしすぎてわなわな震えていると、城崎はそんな俺を見て愛おしそうに笑った。
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