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第409話
「ヤバい……。早く先輩とシたい…。」
「……っ、い、いよ…?」
「ダメ。もうちょっと先輩のこの格好見てたい…。」
城崎は興奮して息が荒くなってるのに、俺の痴態を焼き付けるように視姦する。
フロント部分を指でなぞり、少し眉を下げた。
「泥酔してなかったら、勃起してもっとエロかったのかな…?」
「そ、そんなこと……」
「今度素面 の時にも見せてほしいです。黒とかも似合うと思います。あと、路線変更してピンクとか。」
「ピンクは…、無理っ…。」
「なんでですか?」
「恥ずかしぃ…」
セクシーというより、ラブリーというか。
俺、あんまり似合わないと思うし…。
顔を逸らすと、城崎の顔が近づいてきて、唇が重なる。
「俺のサンタさんにわがまま言いたいんですけど…」
「な、に……?」
「フリフリのピンクとか、ヒラヒラの白とか、今度着てほしい。」
「っ…?!」
「先輩、こういうの履いてくれるなら、履いてほしいのいっぱいある。」
「は、履かない…っ!今日は…特別……だからっ!」
「そっか。じゃあ次の特別な日まで忘れないように、しっかり焼き付けておかないと。」
城崎は俺の身体のあちこちに吸い付いて、たくさんキスマークを付けていく。
特に腰回りと太腿にたくさん。
テーブルランプの黄色い灯りに照らされた俺を、たくさん写真に収めて満足そうに抱きしめた。
「先輩、ありがと……。」
「………」
「すげぇ嬉しい。紙袋に何隠してんのかなって、ちょっと見てやろうかと思ってたんですけど…。」
「見ようとしてたのかよ…。」
「だって気になるじゃないですか。でも、先輩の言う通り今日まで我慢しててよかった。」
抱きしめられるたびに、城崎の硬いのが腹に当たる。
あー、もう。
多少酔ってるくらいならよかったけど、飲み過ぎた。
「城崎…、水ちょうだい。」
「はい。」
「ん……っ、ん…」
冷蔵庫から出したミネラルウォーターを、口移しで飲ませられる。
もう何度かしてるから、少しコツを掴んだ気がして上手に飲むと、城崎は笑った。
「上手。もうちょっと飲む?」
「うん。………ん。」
「先輩の酔いがもう少しだけ醒めたら、お風呂入ろ?」
「これは…?」
「まぁ今は我慢かな。」
硬くなった城崎のそれは、きっと今か今かと待ち望んでいるのに、城崎自身にお預けされている。
撫でるとビクンッと跳ねて、城崎が苦笑する。
「我慢してるから、煽らないでよ…。」
「手でしよっか?」
「今の先輩、絶対下手くそだからいいです。」
いつもの城崎なら、どんなに俺のテクニックが拙くったって、俺の手なら気持ちいいって言うのに。
そんなに今はイキたくないのかな。
「なんで我慢してんの?」
「あとで先輩の中で、いっぱいイキたいから。」
「…!!」
「今日は飲み過ぎてそんなにもたないと思うから…。あとでお楽しみにとっておくんです。」
そんなことを言われて赤くならないわけがなく、俺は顔を真っ赤にして城崎から顔を逸らした。
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