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第410話

城崎は俺の酔いが醒めるまで、ベッドに横になって俺のお尻を撫でた。 「ねぇ、先輩……」 「ん…っ、な、なに…?」 「今日一日、スーツの下にこんなエロい下着履いて仕事してたの…?」 「………うぅ」 「変態さんですね?」 「違ぅ…からぁ……」 城崎のために履いていたわけであって、毎日こんなの履いてるわけじゃないし…。 変態とか…、そんなんじゃ……。 「もー。先輩、すぐ泣こうとするの狡い。少し意地悪言っただけでしょ?」 「だって……」 「お酒入ってますもんね。いつもより優しくしなきゃ、酔った先輩は泣き虫だからなぁ…。」 城崎は嫌味とかじゃなくて、愛で言ってる。多分。 表情がそう言ってる。 「泣き虫な俺は……嫌?」 「ふふ。むしろ好きですよ?先輩の泣き顔、すっげぇ唆る。」 「……変態。」 「網タイツにミニスカート履いてる人に言われたくないです〜。」 「も、もう着ないし…!!」 「嘘だって。また今度着てよ、先輩♡」 ぎゅうぎゅう抱きしめられながら、でも手のひらは吸い付くように俺の尻を撫で回している。 どう考えても、変態は城崎の方だ。 「んっ…、も、ダメ……。」 「えー、なんで?」 「変な…気分になるからぁ……」 「気持ちいいの?」 「……ぅん…」 お尻を揉まれながらそう聞かれて、恥ずかしくも頷くと、お尻を揉む城崎の手つきはさらにヒートアップした。 時々お尻の穴も掠めたりして、身体がビクンッと跳ねる。 「先輩の穴、早く挿れてほしいって、ヒクヒクしてる。」 「ふ……っ、ぅう…」 「可愛い。…どう?そろそろ酔いは醒めました?」 「ぅあっ…、ま、まだ…ぁ……」 「でもだいぶ呂律回るようになってきましたね。もう少し水飲んで、お風呂入りましょうか。」 また口移しで水を与えられ、少しずつ喉に流し込む。 早く城崎と繋がりたい…。 俺は後ろだけでもイケるんだから、別に酔いを醒ます必要はないと思うんだけど…。 「城崎…、早く…っ」 「このまま入ったら、先輩溺れちゃうでしょ。」 「んっ…やぁ…んん……」 「ほら、コレ一本飲みきって。」 「んふ…っ」 早く挿れてほしくて急かしても、煽るために鎖骨に吸い付いても、何しても城崎は我慢する。 城崎に口移しで与えられる水を頑張って飲むけど、溢れて口角から流れていく。 「よくできました。」 「早くぅ…」 「お風呂、いきましょうか。」 首を何度も縦に振ると、城崎は俺を抱き上げて、隣のバスルームへ運んだ。

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