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第414話

「じゃーん!泡風呂です!」 もこもこブクブク…。 シャボンが溢れて俺たちの身体を包む。 違う。思ってたのと、違う。 「あれ…?嬉しくなかった……?」 「いや、嬉しいけど…。」 そういえば以前、お風呂に入っている時に何気なく、泡風呂してみたいと言った気がしなくもない。 それを思い出して、泡風呂作ってくれたのかもしれない。 泡風呂は本当に理想通りで、すげぇいい香りだし、雰囲気とあってるし、大満足なんだけど…。 今、俺が欲しいのはこれじゃない。 「城崎……」 「わっ…!?」 「シよ……?」 泡のおかげで、触れ合う肌と肌はヌルヌルと滑る。 城崎の太腿に股間を滑らせると、気持ち良くなって力が抜ける。 首に手を回してしがみつきながら、必死に体を滑らした。 「せ、先輩…っ」 「ンッ、ぁあっ…♡」 「勝手に擦って気持ち良くならないで…、ッ…」 「城崎も…、気持ちぃ……?」 「当たり前じゃないですか…っ!もう!」 我慢ならないと言わんばかりに、城崎は俺をひっくり返して、腰をがっちり掴んで背中から覆い被さった。 耳元で城崎の興奮した荒い息が反響し、ドクドクと心臓が暴れる。 「しっかり掴んでて。……動くよ?」 「んひゃぁっ!あっぁ…♡城崎ッ!ぁっ、こ、これっ…!やばいぃっ♡♡」 パンッパンッと肌がぶつかる音がバスルームに響く。 素股……なんだけど、時々城崎の先っぽが俺の穴に引っかかり大きな快感を生み出す。 俺は滑らないように必死にバスタブの縁を掴み、体が崩れないように耐えるが、もう力が入らない。 「気持ちぃぃ…、城崎…、城崎ぃ…♡♡」 「俺も。すげぇ気持ちいいですよ…っ」 「ずぶずぶしてほしぃ…。ねぇ、城崎…、中いっぱいしてぇ…♡」 「はっ…、すっげぇ誘い文句…。」 「あっ、はぁぁ♡あ、アッ、気持ちぃ、城崎…っ♡」 「風呂ではしないつもりだったのに…。先輩えっちすぎ。」 「〜〜〜っ♡♡♡」 脱力して緩んだ穴に、滑らせるように城崎のが入ってきた。 城崎のと一緒にお湯も中に流れ込んできて、すげぇ異物感だ。 でも、気持ちいい。 待ち望んでいた圧迫感に涙が出そうになった。 「こら、締めないの。」 「……♡♡」 「聞いてないな…。」 しばらくこのままが良くて、キュッと中を締めると、城崎は困ったようにそう言った。 締めれば締めるほど、城崎の太くて熱いそれを中で感じる。 「お……っきぃ…♡」 「我慢に我慢を重ねて溜めてますから…」 「中で出していいよ…?」 「我慢してるんで、ちょっと黙っててもらってもいいですか?」 「…ッッ!!」 城崎が出て行かないように締めていたのに、腰を引かれ、中が城崎のものと強く擦れあう。 内臓を引き摺り出されるような感覚に、一瞬呼吸の仕方さえ忘れてしまいそうになった。

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