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第418話

窓から差し込む太陽の光で目が覚めた。 俺はバスローブを羽織って、城崎に後ろから抱きしめられた状態で眠っていた。 体も綺麗になってるし、腹痛もない。 疲れてるのに、結局後処理させてしまったようだ。 城崎の方を向こうと体を(よじ)ると、首元に何かが触れた。 「え……、これ……」 驚いてベッドから降りて洗面所へ向かう。 俺の首元には、プレートの付いた上品でシンプルなシルバーネックレス。 圭くんのプレゼント選びに付き合った時に、店で見かけて気になっていたものだ。 「先輩、おはようございます。」 「城崎っ…!こ、これ、城崎が?」 「ん〜…。サンタさんじゃないですか?」 「そういうのいいから!だってこれ……、ンッ…♡」 眠そうに目を擦りながら、俺を抱きしめてキスをする。 いやいや、そうじゃなくて! 「サンタじゃねぇだろ?……城崎、見てたんだな。俺がこれ見てたの…。」 「喜んでくれてよかったです。」 「ありがと…。すげぇ嬉しい……。」 ぎゅぅっと抱きしめ返すと、城崎は俺を見下ろしてニヤッと笑った。 「まぁ、先輩のプレゼントには負けますけどね。」 「え…?」 「昨日のえっちな下着。本当堪らなかったんですから…。」 城崎は俺のこめかみや首筋、いろんなところにキスして満足そうに微笑んだ。 もう…、どんどん好きになるじゃん…。 「………また、着てもいいけど…。」 「本当?嬉しい。」 「……そしたら城崎、もっと俺のこと好きになってくれる…?」 「うん。何もしなくても、先輩といたら毎日先輩好き好きメーター上がってる。」 「ぷふっ…、なにそれ?」 「先輩がだーいすきってこと。」 「うん。俺も大好きだよ、城崎。」 顔を寄せると、大人なキスが降ってくる。 舌を絡めとられるのが気持ち良くて声を出すと、城崎がくすくす笑う。 「そんなエロい声出されたら、勃っちゃうんですけど。」 「する……?」 「だめ。モーニング予約してるから。」 「そうなの…?」 「うん。先輩の好きなフレンチトーストもあると思いますよ。」 「えっ?!行く!!!」 「ぷっ…(笑)食い意地すごい。」 いい雰囲気だったのに、モーニングの存在を知り態度を変える俺。 いや、俺悪くないよ。 城崎が俺の好きなもので話逸らしたんだもん。 「部屋まで持ってきてもらいますか?」 「うん。」 城崎は電話でフロントに朝食を持ってきてもらうよう手配してくれた。 朝食が来るまで少し時間がかかるらしく、リビングルームのガラス戸前に置かれたソファに腰掛ける。 城崎は部屋に設置されたエスプレッソマシンでカフェラテを作って俺に手渡し、隣に腰掛けてエスプレッソを飲んだ。 格好良い……。それだけで様になってるな…。 「苦くねぇの?」 「それが良いんですよ。飲んでみます?」 「じゃあちょっとだけ。」 舐める程度、少しだけ舌をつけると口の中に苦味が広がった。

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