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第425話

あの話題から逃げる意味ある? 何に対して論点をずらしたと思ったのか不思議で、首を傾げる。 「大方(おおかた)俺が怒ると思ったんでしょ。なんで葉月に家教えてんだって。」 「あぁ…。」 「先輩は可愛い可愛い言ってたし、別に葉月が来たことも思い出の一つかもしれないですけど、俺は二度と邪魔されたくないんで。」 「ちょ…っ、待って……」 「いいじゃん。今二人っきりだし。」 「んっゃ…ぁ♡」 二人きりになった瞬間、城崎は俺の服に手を忍ばせる。 冷たい手が服の中を弄って、身体がビクついた。 「可愛いね、先輩。」 「こ、こんなとこで…、ダメだから…っ」 「最後まではしないよ?ちょっとだけ先輩のこと、可愛がりたくなっちゃった。」 「ひゃ…んん……♡」 ソファに押し倒されて、キスされながら乳首を弄られる。 こんなことされたら…、俺………。 中心が硬くなってきて、城崎に押し付ける。 無意識に腰が揺れて、恥ずかしくなって顔を逸らした。 「先輩、こっち向いて?」 「む、無理……っ」 「ここ、ツラそう…。」 「……っ!」 テントを張ったスラックスをするりと撫でられる。 触られたら堪らない。 そのままその手で解放して欲しい。 「楽にして欲しい?」 そう聞かれて、俺はブンブン頭を縦に振る。 城崎はキッチンの方を見てから少し考えたのち、「よし。」と俺のスラックスのチャックを下ろした。 「開店時間まだだし、麗子ママの料理ももう少しかかりそうだから、少しだけね?」 「っ…」 「あー、そっか。先輩エロ下着履いてたんだっけ…。俺もヤバそうかも…。」 ホテルでパンツを買い替えるのもなんだか恥ずかしくて、レースのボクサーパンツを履き直したんだった。 俺を見下ろす城崎の目から欲情を感じる。 これ……、やばいかも……? 「先輩、これ咥えてて。」 「んぐっ…」 「声、抑えててね?俺も最小限で済ませるから…っ」 ハンカチを丸めて猿轡(さるぐつわ)の代わりに口に入れられる。 ズルッと下着ごとスラックスを下げられ、城崎の唾液を絡ませた指で後ろを解された。 「んンッッ…♡♡」 「声、抑えて。……はっ…、挿れるよ…?」 ブランケットを被せ、その下で城崎の凶暴なソレがお尻に押し当てられる。 ゆっくりと俺の中に城崎が()()ってくる。 どでかい質量だけど、一晩たっぷり愛されたそこは、城崎を簡単に受け入れた。 「いい子……。動くよ?……っ」 「はっ…ン…んん…っ♡♡」 「そう、上手。」 城崎にしがみついて、声を必死に我慢する。 イキそうになって城崎の服を引っ張ると、城崎はテーブルから紙ナプキンを取って俺の先端に当てた。 「出していいですよ…っ」 「ンッ…!!」 ビクビクっと震えながら、俺は熱から解放された。

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