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第451話

脱衣所に向かう途中、尿意を催した。 今から体を清めるし、さすがに先に済ましておいた方がいいよな…? 「城崎…、ちょっとトイレ行ってきてもいい…?」 「どうぞ。俺、先に入ってますね。」 「ん…。悪い。」 先に入っておくと言われて気が楽になった。 正直実家で食べすぎて、便意も催しているから…。 今日この状況でしないわけがないし、だからといって風呂場には城崎がいるからシャワ浣はできない。 ウォシュレットでできる限り出しておくしかないか…。 15分くらいトイレで格闘したのち、風呂場に向かう。 入ったら湯船に浸かる城崎にじっと見つめられた。 「……なんだよ?」 「綺麗だなぁって思って。」 「はぁ?!み、見んなバカ!」 タオルで下を隠すと、城崎はクスクス笑いながら湯船から上がって俺を抱きしめる。 「もう一回体洗おーっと。」 「邪魔…。」 「先輩の体、隅々まで俺が洗ってあげる。」 「っ…!」 もこもこに立った泡を手のひらに乗せ、城崎の大きな手が俺の体を滑る。 ゾクゾクして足の力が抜けそうになると、すぐに城崎に体を支えられた。 お尻の穴に城崎の指が触れ、俺は弱々しい力で城崎の手首を掴む。 「中は……自分でするから……っ」 「そう?見ててもいいですか?」 「……勝手にしろ…っ」 顔を見られたくなくて、城崎から顔を逸らすようにしてアナルを解す。 反対側を向いているから、必然的に城崎にお尻を見せているような状態で、ますます体が熱くなった。 「先輩上手…。」 「うっさぃ……」 「俺のために綺麗にしてくれてるんですよね…。はぁ〜、可愛い…。すげぇ好き…。」 「も……、喋んな…っ!」 小っ恥ずかしいことばかり言われ、顔を上げられない。 期待してるのバレバレなんだから、もういっそ、このままここでしちゃえば……。 と思ったが、シャワーで泡を流されて、あれよあれよという間に、城崎に抱きしめられた状態で湯船に浸かっていた。 尻には城崎のが当たってて、少し硬くなってるのが無性に嬉しかった。 「城崎……」 「なんですか?」 「これ……、大丈夫なのか?その…、挿れなくても……」 「挿れてほしい?」 「っ、そ、そんなんじゃなくて…っ!勃ってんの辛いかなって思って…!べ、別に挿れてほしいわけじゃ…っ!」 図星を突かれたのが恥ずかしくて必死に言い訳をすると、城崎は「ふぅん?」と小馬鹿にするように笑った。 あー……、腹立つ。 腹立つのに、なんでこんな格好良いんだよ…。 「あとで…………、激しくしてほしぃ…。」 城崎の耳元で聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声でそう伝える。 俺の声はきちんと届いていたみたいで、城崎に尻の割れ目をなぞられて、期待にビクビクと体が震えた。

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