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第455話
城崎がシーツを洗っている間に、俺は疲れすぎて眠ってしまっていた。
重い瞼を開くと、目の前に城崎の首筋があって、俺を抱きしめながら眠っていた。
昨日目隠しされたことを思い出し、俺は目を閉じて城崎の首筋に顔を埋める。
見えない不安もあったけど、いつも以上に城崎の匂いや俺への触れ方、声や息遣いがはっきりわかった。
顔が見えなくても城崎に抱かれてるって確信できたし、表情が見えなくても城崎が気持ち良くなってくれてるってわかった。
そりゃ表情見えた方がいいんだけど…。
たまになら……、悪くないかも。
「先輩……?起きたの?」
城崎がもぞもぞ動き、寝起きの声で俺に話しかける。
俺はつい狸寝入りをしてしまった。
「……………」
「気のせいか…。寝顔可愛い。先輩、大好きだよ。」
「ふっ…、ん…」
唇をふにふに触られ、表面を舐めたあと、中に舌が入ってきて思わず声が出る。
な、なに…?
城崎っていつも俺が寝てる間にこんなことしてたの…?!
「ふっ…、ん、んっ…♡」
「ん〜…?いつもより感度いいけど、やっぱり起きてます?」
「ひぁっ!?」
城崎が膝で俺の股間をぐりっと刺激し、俺は手先まで力が入り、城崎の首筋に爪を立てた。
城崎とぱったり目が合う。
「やっぱり起きてた。先輩、おはよ♡」
「んぁっ…」
「起きたか聞いたのに、狸寝入りなんてよくないですよ、先輩?」
「んっ、ふ……」
しゃぶりつくようなキスに「おはよう」を返せないまま、俺はされるがままになった。
服の裾から城崎の手が侵入し、乳首をクリクリと刺激される。
俺の乳首の起こし方を完全に熟知した城崎は、あっという間に乳首を立たせて指の腹で捏ねくり回す。
「ひっあ、あっあっ…♡」
「乳首気持ちいい?」
「あっあ!イッ…ぁっ♡」
こくこくと頷くと、城崎は嬉しそうに口角を上げ、次は乳首を押しつぶすように刺激を変えた。
痙攣するように足先までピンっと伸びてしまうが、城崎は俺の筋肉を緩めるように太腿を摩る。
「先輩、力抜いて…?俺に全部任せて。……そう、上手。」
全身の力を抜いて城崎に体を委ねると、少しずつ突っ張った筋肉が緩み、元の状態に戻る。
耳元で囁かれながら城崎に全身を愛撫されるのは、恥ずかしいけどとても心地良かった。
少しずつ陽が昇ってきて、いつのまにか部屋も明るくなってきた。
城崎は俺にチュッとキスをして、「ちょっと待っててくださいね。」と言い残し、部屋から出ていった。
最後までシてはいないものの、乱れた服に熱った身体はなんだか事後のようで、俺はカッと顔を赤らめた。
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