470 / 1069
第470話
新年会から約二週間経った。
やっと5連勤を終え、早めに風呂に入って二人でベッドに潜る。
城崎は俺の服を脱がせ、ぺたぺたと体に触れた。
「先輩、痩せたね。」
「本当…?」
「うん。シュッとした。毎日頑張った成果ですね♡」
あれから次の日が仕事だろうと、毎日セックスしていた。
もちろん、騎乗位で。
最初は城崎も痩せなくていいと高カロリーな料理ばかり俺に振る舞っていたけど、途中から俺が本気だと分かってくれたのか、料理にも気を遣ってくれた。
セックス以外にも筋トレもしてたし、朝少しだけランニングしてたりで、脂肪がとれて薄らと見せ筋までできた。
「今日は?」
「ん?」
「………シねぇの?」
てっきり早くベッドに着いたから、今日もするもんだと思ってた。
脱がされたし、触られて少しムラムラする。
「いいの?お疲れじゃないですか?」
「ここ最近、俺が疲れてるつっても毎日シてたじゃねぇか。」
「それはダイエットも兼ねてじゃないですか。もう目的は達成したから…と思ったんですけど。」
城崎は俺を抱きしめて耳元に顔を寄せる。
「先輩がいいなら、シたい。」
「…っ!」
「可愛い。……大好き。」
声で犯されるってこういうこと…?
城崎の声だけで身体中がゾワゾワして、お尻が疼く。
きゅっと城崎のシャツを握った。
「城崎…っ、今日は……」
「なぁに?」
「俺じゃなくて…っ、城崎に動いてほし…ぃ……」
最近はいつも騎乗位で、俺が腰を振っていた。
本当はこの二週間、ずっと、ずっと……。
「いっぱい、動いて……?」
「もちろんです。た〜っぷり愛してあげますね♡」
キスを合図に俺たちの甘い甘い夜が始まる。
城崎の大きくて角張った男らしい手が俺の全身を滑り、薄くて形のいい唇が俺を求めるように吸い付く。
茶色がかった綺麗な瞳は、城崎を求めて淫らに狂う俺だけを映し、その熱い視線は俺だけに向けられる。
蕩けるほどの色っぽい声で俺を魅了し、誰もが善がる大きな男根で俺を貫く。
視線も、声も、欲望も、全て俺だけに向けられたもの。
二人のこの時間だけは城崎の全てが俺のもので、俺の全てが城崎のものだ。
好き。愛してる。
そんな言葉じゃ足りないくらい、城崎のことでいっぱいだ。
「先輩、今日すげぇ感じてるね…?」
「んっぁ♡はぁっ♡イクッ!イッッ♡♡♡」
たっぷりと放たれた熱い欲を受け止めて、俺は何度も体を震わせた。
ともだちにシェアしよう!