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第471話

次の日は朝から城崎にべったりだった。 全身全霊で愛されたおかげで、なんだか甘えたくなってしまい、キッチンもこたつも風呂も、どこに行くにも城崎の側にいた。 普通なら邪魔だと思うだろうに、城崎が嬉しそうにするから、つい…。 「言っておきますけど、俺はいつも心から先輩のこと愛してますよ?」 「ん…。分かってるんだけど…っ」 「本当に?じゃあ何で今日はこんなに甘えたさんなんですか?」 「………そーゆー気分。」 「ふ…、ふふっ(笑)先輩かーわいい♡」 抱きしめられてキスされたら、もうそれだけですごく幸せ。 城崎は俺の尻を揉みながら、少し残念そうに「硬くなっちゃったなぁ…」なんて言ってる。 「柔い方がよかったか…?」 「ん〜?シュッとした先輩も好きですよ?」 「本当…?」 つい二週間前までは痩せることしか考えていなかったのに、痩せた今更、城崎の好みの体型が気になってしまう。 城崎の表情が気になって見つめていると、俺を見て目があったのが嬉しかったのか、微笑みながらキスをしてくる。 「それに、筋トレして性欲強くなっちゃって、ほーんと可愛かったなぁ。」 「ちょ…、ば、バカ!!」 「足りない、もっと…って頑張って腰振ってる先輩、思い出しただけで勃ちそうだもん、俺。」 「か、硬くすんなぁっ!!」 硬くなった下腹部をグリグリお腹に押しつけられて、全身が熱くなる。 視線を逸らす俺の顔を掴み、無理矢理目を合わせられてドキドキする。 「かーわいい。先輩すぐ赤くなっちゃうんだから。」 「だ…、誰のせいで……」 「俺?ふふっ(笑)」 「笑うな!」 「愛してるよ、先輩…♡」 「もうっ…!」 俺が赤くなっていくのを見て楽しんでいる。 性格悪いっ! それも好き………なんだけどさ……。 「まだお昼だけど、寝室行きますか?」 「………」 ゾクゾクしてしまうような低くて掠れた甘い声で囁かれ、誘われるまま首を縦に振る。 城崎の手が腰を撫で、俺はびくっと体を震わせた。 「昨日みたいに優しくゆっくり抱いてほしいですか?それとも、何も考えられなくなるくらい激しくしてほしい?」 「…っ」 「先輩が選んでいいよ?どっちでも全力で先輩に愛を注ぐのは変わんないし。」 城崎は時々こうやって意地悪する。 好きなように抱けば良い。 俺はどっちだって喜ぶのに。 「教えて、先輩?」 「………激しいの…」 「ん。水持ってくるから待ってて?」 城崎は冷蔵庫から2Lのペットボトルを持ってきた。 何でそんなにいるんだよと内心ツッコんでいたけど、この後言葉通り城崎に激しく愛されて、終わった頃にはペットボトルは空になっていた。

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