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第476話
目を開けると淡い黄色の天井。
煉瓦色のレザーのソファ、初めて見るブランケット。
ココどこだ……?
何してたんだっけ……?
「あ。先輩、気が付きました?」
「城崎……?………っ!!!」
城崎を見て思い出した。
髪切ってめちゃくちゃ格好良くなった城崎に近付かれて、それでなんか…、あー………。
「思い出しました?もう、びっくりしたんですからね?先輩、急に鼻血出してぶっ倒れちゃうんだもん。」
「わ、悪い……」
「拓磨さんも言ってましたよ。暑かったらもっと早くに教えてくれればよかったのにって。」
ば、バレてない…?
俺が新しい髪型の城崎見たのが原因で鼻血出したってこと…。
城崎はソファの前のローテーブルにカップを二つ置いて、俺の頭元に座り、太腿の上をぽんぽんっと叩く。
どうやら俺を呼んでいるらしい。
促されるまま城崎の太腿に頭を乗せると、真上に城崎の顔があって、ブワッと顔が熱くなる。
「先輩、もしかして俺見て鼻血出したとか?」
「ブッ…?!!?」
「冗談だってば。さすがにいつも一緒にいるんだから、俺のことくらい見慣れてますもんね。」
見慣れてるけど…。
彼氏が格好良すぎて鼻血出して倒れたなんて言えない…。
「てか、ここどこ?」
「あぁ、スタッフルーム借りてるんです。もう少し休んだら帰りましょうか。」
頭よしよしされて恥ずかしくて、城崎のお腹に顔を埋める。
うっ……。何か硬いのが………。
「城崎……」
「すみません。先輩が可愛くて。」
「どうにかしろよ。」
「そんな無茶な。」
誤作動を起こしている城崎の股間を隠すように手で押さえると、さらに大きくなる。
驚いて城崎を見上げると、本人も苦笑いしていた。
「処理してやろっか?」
「いや〜……、してほしいですけど、いつ誰がくるかわかんないし…。」
「大丈夫だろ。みんな仕事中だし。」
城崎のズボンのチャックをジー…と下ろすと、見慣れた大きなソレが姿を現した。
パンツのウエストゴムの部分を掴むと、ボロンッと飛び出てきて、俺は思わず熱い息を吐いた。
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