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第485話

料理食った後は、いつも通り一緒に風呂に入って、そしていつもよりは少し激し目に抱かれ、最後は城崎の胸の中。 今の俺にとって、一番安心する場所。 「先輩、旅行楽しみですね。」 「うん。宿が一番楽しみだなぁ。」 「あー、はいはい。先輩はみかんジュースの出る蛇口が楽しみなんでしょ?」 「うっ、悪いかよ…?」 呆れたようにそう言われ、ムッと城崎を睨む。 だって楽しみなんだもん…。 みかんジュースの出る蛇口………。 「こういうことした後なのに。もうちょっと色っぽいこと言ってくださいよ…。」 「…っ?!だ、だって、何も言わなくても…っ、そ、そのっ…、ぇ、えっちはするだろ?!」 「俺は先輩が浴衣肌蹴(はだけ)させて、俺のこと誘惑してくれないかなぁって妄想とかしてるんですけど〜。」 「なっ…?!ば、ばか!!」 俺の太腿を撫でながら、期待した目を向けてくる。 恥ずかしくて目を逸らすと、顎を掴まれて唇が重なった。 「んっ…、んん…♡」 「先輩はなんだかんだ俺の期待を裏切らないですもんね?旅行ではどんなエッチな先輩が見れるのかなぁ?」 「んっ…ぁ、か、勝手に…言ってろ……。」 「こうやってツンツンしてるとこも可愛んですよね〜♡先輩、もう一回だけシていい?」 「な…?!ぁっ、あ!ま、待って…!あっ、あぁっ♡」 城崎は再び熱くなった固いソレを、俺の双丘に沿わせ、ローションを垂らしてヌルヌルと滑らせた。 穴を掠めるたび、俺の身体が期待に震える。 その反応を見て城崎は嬉しそうに、あえて入れないまま何度も腰を振る。 もう…。本当タチ悪い。 こいつ、俺に言わせようとしてるんだ。 「城崎っ…、お願い…っ」 「なぁに?」 「んぁっ♡…ぁ、い、入れて…っ」 「何を?どこに?」 「ひっ…ぁ…♡わ、分かってんだろ…!」 「俺わかんなーい。」 本当憎らしい奴。 絶対分かってる。 分かってるけど、こういう日は俺から言わなきゃしてくれないから…。 俺は自分の尻を掴んで、城崎に向ける。 「ここに……、城崎のちんちん…入れて……?」 「入れて?どうすんの?」 今日はそこまで言わせたい日なのか。 震える声を抑えて、恥じらいを捨てて、叫ぶように言い捨てた。 「何も考えられなくなるくらい、城崎でいっぱいにして!!」 「よくできました♡」 城崎はご機嫌な様子で、俺にたっぷりと奉仕した。 こんなにも激しく愛された次の日は、休みじゃないとやってられない。 寝たきりの俺を幸せそうに世話する城崎を見てたら、世話すら楽しそうに思えてくる。 「何でそんなに楽しそうなんだよ?」 「先輩のお世話してるからです♪」 「あぁ、そう。」 俺って本当、幸せ者なんだな。 恐ろしいくらいにデカい城崎の愛を、俺は一生受け止めていたいと思った。

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