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第496話
「ふぅ〜。食った食った!」
「美味しかったですね。」
夕食を完食し、布団も敷いてもらった。
間隔をあけて敷かれている布団を、城崎はぴったりと隙間なくくっつける。
「城崎と布団で寝るの初めてじゃないか?今までベッドだったし。」
「そうですね。先輩の腰痛めないように気をつけます。」
「はぁっ?!」
城崎が当たり前のようにそんなことを言うから、俺は思わず障子に隠れた。
どんだけ激しくするつもりだよ!?
怯える俺を見て、城崎はくすくす笑った。
「先輩、優しくするから。」
「当たり前だろ!」
「だから、おいで?」
「…っ」
城崎は布団の上に胡座をかいて座っていて、自分の足をポンポンと叩く。
上に乗れってことなのだろうか?
優しい声で誘われたら、つい従ってしまう。
城崎にまたがるように座って、おずおずと首に手を回す。
「先輩、可愛い。」
「…………」
「少しだけ、触っていい?」
「………いいよ。」
何度も耳元でリップ音を鳴らされ、甘い声で囁かれる。
俺が許可を出すと、城崎の手がそっと衿 合わせから中に入ってきた。
「んっ…、ん、ぁ…っん…」
「気持ちいい?」
「き…もちぃ…っ、ぁっ…、あっぁ♡」
乳首を起てられ、クリクリと捏ねられているだけなのに、身体がビクビク震えて、声が止まらない。
食事前に一度出したばかりの中心は、もう既に硬度を持ち、もたげ始めていた。
「先輩の身体、すぐに感じちゃうから、俺不安なんですけど。」
「ぁっ…ん、誰のせいで…っ!」
「うん。俺ですね。」
「あぁっ♡♡」
爪で思いっきり乳首を抓られて、呆気なくイッてしまった。
脱力していると、城崎は満足そうに俺の頭頂部に幾度となくキスを落とす。
「城崎……、風呂は…?」
「入ります。でも前のヴィラと違って、隣の部屋も部屋付き露天風呂だから、声出したらバレちゃいますよ?俺このままお預けなんて無理だし。声、我慢できますか?」
「する…。我慢するから…。」
「じゃあ入りましょうか。」
城崎は俺を抱き上げて、風呂の方へ向かった。
外へ続く襖の手前で下ろされ、シュルシュルと腰紐を解かれて、はらりと浴衣が床に落ちる。
「綺麗。」
「バカ……。そんなジロジロ見んな…。」
「見るなって、そんな酷なことあります?」
月明かりに照らされる俺の裸体を、城崎が見つめているのがわかって目を下に逸らす。
城崎は困ったように笑いながら、自らも浴衣を脱いで俺の手を握った。
「行こっか?」
「ん…。」
襖をあけて、外に出た。
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