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第500話

甘い夜を過ごし、朝になった。 あのあと布団で2回シて、シャワー室で1回、綺麗になった体でまた3回。 その辺から記憶は朧げだ。 重だるい腰を上げ、洗面所に向かう。 いつもの如く、城崎が付けた赤い痕が身体中びっしりで、鏡を見て思わず吹き出してしまった。 「先輩…?」 「あぁ、起きたの?ゆっくりしてたらいいのに。」 「先輩居ない布団は布団じゃないんで……」 「ちょっ…、仕方ねぇな…。」 城崎は眠そうに目を擦りながら俺の方に来て抱きしめたかと思えば、そのまま俺の首におでこを置いて固まってしまった。 動いたら起こしてしまうからと、何もできず立ち止まる。 耳元で寝息が聞こえてきて、立ちながら寝てるのが面白くて笑ってしまった。 「城崎、起きて?」 「ん〜………」 「浴衣の俺、もう終わっちゃうぞ?」 「起きました。」 「ぶふっ…!」 どんだけ見たかったんだよ?とツッコみたくなるような速さに吹き出す。 後ろを振り返ると、城崎は俺の腕を引いて居間に戻った。 そして何故か壁ドンされ、城崎の端正な顔で視界がいっぱいになる。 「終わる前にもう一回だけ♡」 「え?…ぁっ、や!」 城崎は浴衣の襟を開き、鎖骨に舌を這わせる。 ゾクゾクした快感が全身を駆け巡り、身体がこわばる。 城崎は上目遣いに俺の反応を一つずつ確認しながら、少しずつ下に降りていった頭は、胸の辺りで止まる。 「ぃっ♡あっあ♡やぁ…ぁ♡」 「可愛い。ね、もっと声出して?」 「んっ…ぁ♡は、恥ずかしぃ…っ」 「大丈夫。俺しか聞いてないよ?」 たっぷり唾液を絡ませて、舌先で乳首を転がされる。 堪んなくて熱い吐息を吐きながら、快感を逃すように城崎の髪を掴む。 「も…ぁ♡乳首取れるぅ…」 「取れたら困りますね?」 「んあぁっ!!」 歯を立てられ、強い快感に力が抜ける。 ズルズルと壁に沿って床に座り込もうとしたのに、いつのまにか脚の間に城崎の脚が忍ばせられていて、完勃ちした俺の中心が城崎の膝小僧に着地する。 乳首は舌と歯で弄くり回され、中心はグリグリ膝で刺激され、止まらない快感に声を止めることなんてできなかった。 声を抑えるために両手で口に蓋をする。 それでも漏れ出る声が恥ずかしくて仕方ない。 「先輩、すげー可愛い。」 目を細めて幸せそうに笑う、この犯罪級に格好良い俺の彼氏の暴走を誰か止めてください。

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