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第501話

城崎は俺の浴衣の帯を解いた。 するりと右肩から浴衣が落ち、着崩れと言うよりはほぼ半裸。 城崎は朝から目をギラギラさせ、もう完全に狩りをする獣の目になっている。 「チェックアウト…しなきゃ……」 「うん。もう少しだけ。」 「ひぁ♡あっ…、し、城崎…っ」 「うん。」 「あっぁ♡やぁっ…」 唾液を絡ませた長い中指が、ゆっくりと中に入ってくる。 何度も俺の中に入ってきているその指は、的確に前立腺を見つけ、コリコリとそこを刺激した。 「あっあ♡やだぁっ♡ダメ…、抜いてぇ…」 「ここはもっと、って言ってるよ?」 「ゃぁ…んん…」 もうチェックアウトまでそんなに時間がないから、本当にやめなきゃダメなのに…。 城崎は分かってるって言いながら、俺の口をキスで封じ込めて好き勝手してる。 そういう俺も城崎の後頭部に腕を巻き付けたりして、完全に流されてる。 「ヤバいな……」 「へ…?」 俺の中から抜いた指先を舐めながら、城崎は俺を布団に押し倒した。 あ…、これヤバい……。 「途中でやめるつもりだったのに、無理だ。ごめん、先輩。」 「ひっぁ…!あっ、ま、待って…!」 「待てない。ごめん。」 ズンッと城崎の(きっさき)が俺を貫いた。 夜通し十分に解されていたそこは、何の抵抗もなく城崎を受け入れた。 城崎が腰を振るたびに、俺の口から甘い声が漏れ出す。 「えっろ……」 「んぁ♡ぁ…時間……、時間が…」 「分かってるってば。」 城崎の嘘つき! 分かってるなんて、嘘じゃん!! チェックアウトまであと10分なんですけど?!! 「先輩…っ」 「あっぁ♡やぁ…んっ!ぁっ、イクっ♡」 「俺も。でももうちょっと頑張ってね?」 「はっぁ♡あっあっ♡」 ビクビクっと身体が震える。 俺が先にイッて、でも城崎はやめてくれなくて…。 もう間に合わないと悟った俺は、抵抗することをやめた。 あんなにシたのに…。 夜通しシたよな…?夢じゃないよな? 「この絶倫…っ!」 「それって褒めてます?」 「褒めてない!!」 結局、城崎が満足したのは、チェックアウトから1時間が過ぎた午前11時半だった。

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