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第509話
翌朝、目を覚ますと裸の城崎に抱きしめられていた。
金曜に有休取って、帰ってきた昨日は土曜。
だから今日は日曜日。
連日俺の中であれだけ出したにも関わらず、元気なコレは一体どういう作りになっているんだろうか?
もみもみ揉んでいると、俺の手に城崎の手が重なった。
「何イタズラしてるんですか。」
「あー…、興味本位?」
「じゃあ俺も興味本位で先輩の可愛いとこ触っちゃお。」
「ひぁっ!」
城崎は俺の首筋を舐めたり、爪先で乳首を引っ張り出したりと楽しそうだ。
俺が高い声を漏らすたびに、嬉しそうに笑ってキスしてくる。
「先輩は本当可愛いですね?」
「ぃ…あっ、ば、馬鹿にすんなぁ…」
「馬鹿になんてしてません。可愛すぎてどんどん好きになっちゃいます。」
「んっぁ…、ぁ」
城崎があまりにも愛おしそうな目で俺を見つめるから。
体がゾクゾク震え、城崎の指の動き一つ一つに異常なほど反応してしまう。
「先輩、可愛い。」
「ぁ、んっあ♡城崎…っ」
「好きすぎて頭おかしくなりそうなくらい大好きです。」
「ん、んぁ、あっ♡」
「綾人さん、愛してるよ…」
「〜〜〜っ♡♡♡」
耳元で囁かれ、キスされた。
俺は腰砕けになって動けなくて、ただいつもより城崎がキラキラして見えて、なんだか魔法にかかったみたいに現実味もなく体がふわふわしている感覚に陥った。
城崎はそんな俺に甘い言葉をかけて、じっくりと時間をかけて俺の身体を暴いた。
「先輩…っ」
「ぃっ…!」
「ごめん…!痛かった?」
城崎が俺の中に埋まった瞬間、思わず声が出る。
でもそれは痛みなんかよりずっと、幸せの方が大きかった。
俺は首を横に振って、城崎に抱きついた。
「もっと触ってほしい…っ」
「うん。たくさん触れさせて?」
「今は城崎のことしか考えたくない。」
「俺も。先輩のことだけ考えたい…。」
ぎゅーっと抱きしめると、安心する。
でも、何か足りない。
唇を離し、目を合わせてお願いした。
「もう一回だけ…、名前で呼んで……?」
「…っ!!綾人、さん…」
「うん。」
「綾人さん…、綾人さん…っ」
何度も名前を呼んでくれる大好きな声に、俺の心は満たされていく。
好きだ。大好きだ。
城崎と一緒にいられることが、とても幸せだ。
「嬉しい…。夏月、愛してる…」
「…ぁっ、ごめんなさい…!」
「んっ…、ぁ、大丈夫…っ!ん、んんッ…♡」
「綾人さんっ、好き…っ、愛してます…っ」
最奥を突かれ、熱いモノが広がった。
少しの痛みと、溢れ出るお互いへの気持ち。
幸せすぎて涙が出た。
「泣かないで…。」
「バーカ。嬉し涙だよ。」
俺の涙を見てオロオロしていた城崎は、それを聞いて安心したように俺を力強く抱きしめた。
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