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第520話

「ただいまー。」 「あ。おかえりー!」 19時、城崎が帰ってきた。 お昼過ぎくらいにメールも入ってて、大体帰ってくる時間もわかってたから、プレゼントも隠したし、チョコも冷蔵庫の奥の方に隠しておいた。 今日は俺が料理作ってるし、城崎が冷蔵庫を使うことはないと思う。 もし冷蔵庫見られたとしても、奥の方に隠してるからぱっと見じゃわからないはずだ。 火を使ってるから離れられなくて、キッチンから返事すると、リビングに入ってきた城崎がキッチンに顔を出す。 「もうちょっとで飯炊けるから待ってて。」 「あー。先輩が嫁すぎて堪んない……。」 「うわぁっ!?」 後ろから抱きしめられて、頬擦りされる。 ただいまのキスをして、そのまま深いキスに移りそうになって理性が働く。 「ダメッ!料理中だから!」 「ちぇー。というか、先輩。またニンニク?しかもステーキ。そんなに俺とエッチしたいの?」 「ちっ、違うから!!城崎のバカッ!!」 城崎に指摘されて、顔が熱くなる。 違う。本当に違うんだ。 たしかに今作ってるのはガーリックステーキだけど、これはチョコの匂いがバレないように匂いの強い料理を作ろうとした結果であって…! 決してエッチがしたいわけじゃ…!! 「分かりやすくて可愛いですね♡まぁでも、明日仕事ですから、あんまり無茶はできないですけどね?」 「だから違うって!」 「はいはい♡」 もー…、絶対勘違いしてる…。 でも、チョコの匂いには気づいてなさそう…かな? それなら目的果たしてるからいいんだけど。 「油跳ねちゃうから、早く着替えてきな。」 「ん、わかった。待っててね。」 頭の先にキスして、城崎はリビングを出て行った。 きゅーん…と胸が締め付けられて、俺はその場で床に崩れる。 「何なの…、あいつ……。」 日を増すごとに格好良く見えてくる恋人。 俺ってば、城崎のこと好きすぎてヤバいんじゃないか…? その後、部屋着に着替えた城崎が料理を代わってくれて、俺はご飯をよそって、サラダとスープを並べた。 メインのステーキは城崎の分にニンニクたっぷり乗っていて、俺はそれを見て自分の尻が心配になった。 飯を食ったあとは並んでテレビを見てお腹を休め、いっぱいキスをした。 あれだけニンニクを食べたから口臭いはずなのに、城崎からはあまり匂わなくて思わずキョトンとする。 「なんで…?」 「何が?……あぁ、匂い?」 「うん。なんで臭くねぇの?」 「匂い消しに珈琲飲んで、清涼カプセルも飲んで、あとさっき入念に歯磨きしました。」 一体いつの間に…? と思ったけど、俺がトイレで頑張ってウォシュレット浣腸してる間だ。 「ご、ごめんっ…!もしかして、俺臭い…?」 「全然。てか臭くても先輩からニンニクの匂いしたらなんか興奮するからいいですよ。」 「は?!意味わかんねぇし…。」 「だって俺のためにスタミナ料理食べてくれたんだな〜って♡」 脳内お花畑の城崎をぽこぽこ殴り、照れ隠しする。 そのあとはお風呂で丁寧に後ろを解され、風呂上がってすぐに寝室へもつれ込み、ベッドでたっぷり寵愛を受ける。 途中から俺もその気になってしまい、後先考えずにめちゃくちゃ城崎を求めた。 俺が煽ったから、ゴムなしでたっぷり中出しされ、後処理までしっかりしてもらい、いつものごとく俺は途中でイキまくって堕ちていた。

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