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第526話
ソファで待っていると、昨日嫌というほど嗅いだ匂いが漂ってくる。
これはもしかしなくても…。
「じゃーん!」
「………」
城崎は無邪気な笑顔で、とろとろに湯煎されたチョコをボウルにたっぷりと用意してソファに帰ってきた。
一体どういうことなんだ。
「そのチョコ、どこから…」
「お昼休みに板チョコ買っておいたんです。もちろんビターチョコね。」
「さっきあげたじゃん。」
「もらえると思ってなかったんだもん。でも買っちゃったし、勿体無いから使おうかなって。」
だもんじゃねぇよ、可愛いなクソ…。
そんな笑顔で笑いかけられたら、これから何されるかなんとなく予想がつくのに、全部許してしまいそうになる。
「一応聞くけど、それ何に使うんだよ…?」
「先輩チョコフォンデュ♡」
「おバカっ!!」
思わずツッコんだ。
涼真の言ってたまんまじゃん…!
中学生か高校生くらいの頃に一度想像したことはあるけど、それはあくまで食べる側だ。
まさかこの歳になって、チョコを塗られる側になるとは誰が想像しただろうか?
「まずは指で温度確認してください。どう?熱くない?」
「うん……。あったかい。」
「じゃあ固まる前に早くしよ?」
温度を確かめるために付けた、チョコまみれになった人差し指を口に含まれ、挑発するように舐められる。
ゾクゾクして、なんだか変な気分になりそうだ。
「脱いで?」
「どこまで…。」
「風邪引かないように、下だけでいいですよ。」
俺は言われるがまま、ズボンと下着を下ろす。
ソファに座るよう促され、脚を開いて城崎の前に座った。
「これで……いいか……?」
「百点満点です♡」
「ぅあっ…」
ペニスにとろりとチョコレートがかけられる。
温かくてとろとろして、気持ちいいような、悪いような変な感じに腰をひきそうになると、城崎に腰をその場で固定された。
「動いちゃダメ。チョコレートが飛び散ったら、掃除大変でしょう?」
「あ…、ぅ、でも……」
「いただきます♡」
「ひぁっ…♡」
ぱくん、とペニスを口内に含まれる。
湯煎されたチョコとも違う、生温かい口の中。
舌が俺のペニスに付いたチョコを舐めとっていく。
「あっ♡ぁ…ん♡城崎っ、ぁぅ…うっ♡」
「美味しい。なくなっちゃったから、もう一回かけるね?」
「ふっ…ぅぅ…」
口内から解放されたと思えば、またすぐに温かいチョコをかけられて口に含まれる。
これ、ヤバい…。
気持ちよさで脚がガクガク震える。
射精感に耐えていると、俺の表情を見て分かったのか、城崎はさっきまでより強く俺のペニスを吸った。
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