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第537話

年下彼氏、性欲強すぎ。 事後、完全にスタミナ切れの俺はぐたぁっとベッドに潰れた。 「先輩ってば、性欲強いとか悩んでてこの程度ですか〜?」 「馬鹿野郎。性欲と体力は別もんなんだよ…。」 「ふ〜ん。じゃあ俺といっぱいエッチしたいなら、もっと鍛えなくちゃね?」 「〜〜っ!!」 城崎は小馬鹿にしながら俺の腹をツンツンした。 前ダイエットした時、薄ら腹筋あったのに!! 少しサボるとすぐにこうだ。 歳って嫌だな……。 「先輩とエッチできて嬉しかったです。」 「な、なんだよ、急に…。」 「この一週間、数時間一方的に先輩のこと抱きしめたりしてただけだから。やっぱり繋がるっていいですね。」 「まぁ…、そうだな……。」 「好きな人と触れ合えるって、幸せなことなんですね。改めて身に染みました。」 城崎はぎゅ〜っと力いっぱいに俺を抱き締めたかと思うと、急に力が抜けた。 何事かと思って城崎を見ると、どうやら眠ってしまったらしい。 「ぷっ…、あはは!どんだけ疲れてたんだよ…?」 何時に帰ってきたか聞いてなかったけど、起きた時に洗濯機が回ってたからおそらく朝帰り。 そんで、多分そんなに寝てないのに俺が起こしちゃって、そのままセックスして、今は12時だから…。 「お疲れ様、城崎。」 布団をかけ、城崎の頭を撫でる。 無理しすぎだ。 でも、来週から一緒に居られる時間が増えるから、俺は嬉しい。 「せんぱぁい…」 「どうした?」 「…………」 寝言らしい。 夢の俺は一体城崎と何をしてるんだろうか。 「せんぱぃ…、逃げてぇ…」 「ぶはっ…!どんな夢見てんだよ?」 俺が逃げるって何? 変な夢見てんのかな? 寝言言うなんて珍しい。 城崎は眠っているのに、俺が話しかけると辻褄は合わないけど何かしら答えてくれる。 夢の中の俺と連動してたりして? 見てて飽きなくて、俺は一時間ほど眠っている城崎と話してた。 もちろん会話は成り立ってないんだけど。 起きた時何故か城崎は顔を真っ赤にして、涙目で俺に飛びついてきた。 そして何故か、身体中にびっしりとキスマークを付けられた。 夢の内容は秘密だそうだ。 週末は家でゆっくりのんびり過ごして、俺と城崎は一週間の疲れを完全に癒した。

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