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第562話

身動きを取れないのをいいことに、城崎は俺の足にも枷をはめた。 「し、城崎…?」 「なぁに、先輩?」 「何するんだよ…?」 四肢を拘束され、壁に張り付けられる。 城崎だから、きっと俺の嫌がることはしない。 だけどやっぱり自由を奪われるのは不安で、城崎をじっと見つめる。 「エロいね、先輩。」 「ひゃっ…!あっ、や、やだ…っ」 「なんかイケないことしてるみたいで興奮する…」 服を捲られ、乳首を摘まれる。 数回クリクリされると、陥没していた俺の乳首はぴょこんと起き上がり、城崎の目の前でツンと突っ張って主張する。 「ん、可愛い。」 「ひゃぁっ!んっぁ♡やだぁっ!城崎、やだぁっ…」 「本当に嫌?すげー反応してますけど。」 「あっ、ぁ♡やだぁっ、やだっ…!」 乳首を舐めたり吸われたりして、身体がビクつくたびに枷がシャラシャラと音を立てる。 下腹部が熱くて、思いっきり反応してるそれを隠したいのに、脚も大きく開かれて固定されているから、それは叶わなかった。 「乳首弄られて、気持ち良くなっちゃいました?」 「ひっぅ…、やだぁ…」 「あーあ。先輩のエッチな汁でパンツ汚れちゃってる。」 スキニーを少しずらされると、ペニスがぐんっと天を仰ぐ。 先端は下着の色が変わるくらいベショベショに濡れていた。 恥ずかしい。 城崎の顔を見ないと不安なのに、恥ずかしくて顔を上げられない。 「先輩、こっち見て…?」 「む、無理…っ」 「んー、じゃあ仕方ないか…。」 城崎はため息をついて、俺から離れていく。 呆れた? こんなプレイ一つ、恥ずかしいという理由で満足にできない俺なんか…。 遠ざかっていく城崎の背中を見ていたら、ぶわっと涙が溢れ出た。 「えっ?!どうしたの、先輩?!痛かった?!!」 城崎は振り返って、涙でグズグズになっている俺を見てぎょっとしていた。 鞄から何かを取り出し、すぐに俺の元へ戻ってくる。 「痛い?」 「ちが…っ、違う…」 「よかった……。ねぇ、先輩…、舌出して?」 「……?」 俺の髪を撫でながら城崎が囁く。 言われるがまま舌を突き出すと、城崎の口に覆われた。 「んっ…、んん…」 何か甘い粒みたいなものを、口移しで渡される。 ラムネ菓子…? でも城崎、そんなの普段買わないし…。 「先輩、飲んだ?」 「え…?うん……。」 「今のね、先輩が気持ち良くなるお薬♡」 「っ?!?」 「いっぱい気持ち良くなろうね?」 城崎はにっこり笑って、俺の唇をぺろっと舐めた。

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