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第565話
座ってるのに下から穴を弄られる。
変な感じだ。
結局腰が浮いてしまって、椅子にじっと座ってることなんかできなかった。
「あっぁ♡気もちぃ…、ぁん…、そこ…っ」
「ここ?」
「ぅひあっ♡だめっ!そこ、ぁあっ♡」
「気持ちいいね?強くするよ?」
「あっ♡あっ、イクッ…、〜〜っ♡♡」
お尻の穴をキュッと締めて、絶頂を迎えた。
城崎にしがみついてゆっくり呼吸する。
「疲れちゃった?」
「ん…、ちょっとだけ…」
「イキっぱなしだもんね、先輩。休憩する?」
「うん…」
背中をさすられ、城崎の首に手を回して引っ付いたまま脱力すると、抱っこされて湯船に連れて行かれた。
家と違って広めの浴槽。
城崎のすらっと長い脚が惜しげもなく晒されている。
「脚…、長いな…。」
「羨ましいですか?」
「まぁ、そりゃ…。格好良いし…。」
「先輩に格好良いって思われてるなら、スタイル良くてよかった〜って思えますね。」
城崎の喜ぶ基準は必ず俺にある。
それが嬉しいような、でも時々ズレてんなぁって思ったりする。
「先輩」
「ん?」
「あれ、買って帰る?」
「どれ?」
「あのエッチな椅子。」
「…!!いらないっ!」
「なーんだ。残念。欲しいって言うと思ったのに。」
城崎はくすくす笑いながら俺の髪を撫でる。
なんで欲しいって言うと思ったんだよ。
腰浮いて、ほぼ意味を成してなかったけどな…。
「そういえば、今日さ……」
「はい?」
「城崎、全然イッてなくね…?俺ばっかり…。ごめんな。」
「なんで謝るんですか?俺が先輩のこと気持ち良くしたくてしてるのに。」
「だって…」
「あとでいっぱい気持ちよくしてもらうから大丈夫。先輩もいっぱいイこうね?」
「なっ…!?」
チュッと頭頂部にキスされた。
身体が期待して、芯からゾクゾクする。
俺の身体、完全に城崎に掌握されてんな…。
「もう普通のでいいからな…!」
「…ん?あぁ、SMはもういらないってこと?」
「あっ、あれは薬のせいだから…!」
「ん〜、そっか。じゃあもう玩具とか拘束具は使わない。」
「うん…。普通がいい…。」
何故か城崎がニヤニヤしてるけど、気づいてないふりして城崎に抱きつく。
全身が温まって身体の緊張が取れたのを見計らって、城崎は俺をお姫様抱っこして、バスルームからベッドへ移動した。
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