569 / 1069

第569話

俺も主任と一緒に、最後の引き継ぎを終わらせる。 書類の引き継ぎは先週終わらせたけど、明日から主任はいなくなる。 新年度迷惑をかけないよう、本当に最後の確認作業だった。 「よし。行くか。」 「はいっ。お疲れ様でした。」 主任と一緒に会社を出ようとすると、スマホの通知が鳴った。 城崎からだ。 『いつものトイレで待ってます。』 ドキッとした。 いつものトイレっていうのは、人通りの少ない地下の隅にある男子トイレ。 そこで会うのは、仕事中にどうしても城崎が欲求に耐えられなくなった時など、人に絶対見られちゃいけないことするときだけだ。 「主任、すみません。ちょっと用事思い出したので、先に行っててくれますか?」 「おう。遅くなるなよ。」 「はい。」 主任と別れ、階段で地下に向かう。 約束のトイレの前では、城崎が腕を組んで壁にもたれかかっていた。 スタイル良すぎ…。 「きた。先輩、こっち。」 「何だよ…?もうみんな行ってるぞ。」 「うん。確認と、充電。」 城崎は俺を一番奥の個室に連れ込み、キスをした。 「んっ…、はっぁ…、んんっ♡」 シャツ越しに乳首を擦られ、身体が震える。 城崎は俺のシャツのボタンを外し、乳首に貼った絆創膏を捲った。 昨日散々弄ったそれは、まだぷっくりと赤く熟れていた。 「やっぱりそんなすぐには治らないですよね…。」 「やっ…、ん…」 「前もこんなことありましたよね。6月くらい…。先輩が一人で乳首いじって腫れて、チクバン透けてて怒ったの覚えてます。」 「んぁっ…♡はっ…ぁ…♡」 覚えてる。 玩具使って乳首開発されて、気持ち良すぎて初めて一人で乳首オナニーをした。 馬鹿みたいに弄って、今日みたいに腫れが引かなくて、渋々絆創膏で隠してたら、雨に濡れて城崎にバレて散々な目にあった。 思えばこのトイレを初めて使ったのも、あの日だったっけ。 「あの時より感じやすくなってるよね。ここは気持ちいいところだよって、俺がたくさん教えてあげましたもんね。」 「っぁ♡城崎っ…、あ…ま触んないでぇ…っ」 城崎は乳首を摘んで、クリクリと刺激を与えた。 今の俺にとって、乳首の刺激は快感となって下に直結する。 少し硬度を帯びたソレを、城崎が見逃すはずもなかった。 「先輩エッチな顔してるから、一発出してから行きましょうか♡」 「やっ、ぁっあ…♡」 言葉通りイカされて、ぐったりする暇もなく送別会のある宴会場へ連行された。

ともだちにシェアしよう!