580 / 1069

第580話

「はぁ〜…。無駄に神経使いました。」 「お疲れ様。ごめんな、城崎…。」 「先輩は本当隙だらけで、目が離せません…。」 家に着くなり、抱きしめられたままソファに沈む。 城崎の大きなため息が耳を擽る。 背中に回る腕はがっしりと俺を支え、広い胸元に全身を預ける。 やばい…。 ため息つかれてんのに、抱きしめられてることが幸せすぎて顔がニヤける。 「何笑ってるんですか。他人事(ひとごと)じゃないですよ?」 「わ、わかってる…。」 「本当に?チクバン見られたこと、許してませんからね。」 「んひゃっ?!」 服の上から乳首を擦られ、思わず変な声が出る。 城崎は俺のシャツを脱がせ、インナーシャツを捲り上げた。 「あー可愛い。本当可愛い。クリームなんか使わなくても、先輩の乳首は綺麗なピンクでぷりっぷりだもん…。」 「あ…のさぁ…」 「俺以外に見られるくらいなら、早く腫れ引いて陥没しちゃえ。」 「んゃぁっ?!」 絆創膏を外され、押し込むように人差し指で押し込まれる。 今の俺にとって、それは快感でしかなくて、ぎゅっと体を縮こまらせた。 「はぁ…。可愛い…。何時間でも見てられる…。」 「恥ずかしいから、そこばっか見んな…。」 「あーーー!!恥ずかしがってる先輩もめちゃくちゃ可愛い…っ!!」 乳首ばかり見られるのが恥ずかしくて、両手で乳首を隠すと、次は天を見上げて叫び始めた。 何こいつ……、怖……。 「決めた。この週末で、陥没乳首に戻しますよ!」 「どうすんの?」 「触らない。俺も我慢するから、先輩も我慢して。」 「わかった。」 「「…………」」 返事したはいいけど、正直普段何かに触れることがないので、服とか少し擦れただけで感じちゃうんだよ…。 この際、柔らかくて摩擦の少ない生地にシャツ買い替えるか…? 今のシャツ、少しパリパリっとしてるしな…。 というか、我慢するって言ったそばから、城崎の視線が俺の乳首に集中しているんだけど…。 「城崎…?」 「ごめんなさい。やっぱり我慢できません。」 「ちょっ…?!ぁっ…♡」 「今日だけ…!明日から我慢します!!」 「待っぁ…♡あっぁ♡」 乳輪ごと思いきり吸い付かれる。 胸から城崎の顔を引き離そうとするが、俺を引き寄せる腕は解けそうにもない。 時々歯が当たって、敏感すぎるが故、俺は呆気なく射精した。

ともだちにシェアしよう!