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第588話

ほろ酔いで気分良いまま帰宅。 玄関のドアを閉めるなり、俺は城崎にキスを迫った。 「城崎〜!チュ〜っ♡」 「ん…。ほら、先輩。お風呂入って寝ないと。明日も仕事ですよ?」 「一緒に入ろぉ〜?」 「先輩、今エッチな気分になってません?」 「ん〜?」 「一緒に入るのはいいんですけど、あんまり煽らないでくださいね?我慢できる自信ないので。」 城崎は俺のスーツを脱がせ、脱衣所に押し込んだ。 先に服を脱いでいたら、城崎もスーツを脱いで脱衣所に入ってきた。 「待ってたんですか?」 「うん。ねー、城崎。これ外して?」 俺が胸を突き出すと、城崎は顔を赤くした。 絆創膏、自分で外すより、城崎に外してもらった方が気持ちいいもん。 一気に外され、ピリピリッと少しの痛みが走る。 これがクセになるんだよな…。 「まだ腫れてますね…。あと数日で治るといいんですけど…。痛いですか?」 「痛くない…けど……。」 「けど?」 「なんかソワソワする…。城崎…、ちょっとだけ舐めて…?」 「…っ」 「ダメ…?」 触ったら触った分、元に戻るのに時間がかかるのは痛いほどよくわかった。 だけど、ほんのちょっと舐めるだけならいいんじゃないか? 怪我した時も、傷口舐めたりするし…。 「舐めるだけですよ…?」 「うん。ちょっとだけでいいから。」 「じゃあここ座って?」 「うん。」 裸になった城崎が浴槽の縁に座り、両手を広げて俺を誘う。 城崎に跨るように座ると、ちょうど城崎の目の前に俺の乳首が位置した。 城崎の唇が近付くと、少し息がかかり、それだけでピクッと体が震える。 「こんなので感じてて大丈夫ですか?」 「だ…いじょうぶ…」 「いきますよ。」 城崎の舌先が俺の乳首に触れる。 「ひっぁ♡あっあ♡♡」 チロチロと数回舐められただけで、俺は城崎のお腹に向けて思いっきり精を放った。 「先輩、感じすぎ…」 「気持ちいぃ…。もっと…っ」 「ダメ。俺の大好きな陥没乳首に戻らなかったら嫌だから。」 「うぅ〜……」 金曜の夜は逆だったのに。 俺が何回止めても、いっぱい弄くり回したくせに…。 俺がしてほしいときはしてくれないの、ひどい。 「意地悪…。」 「先輩がちょっとだけでいいって言ったんでしょ?」 「そうだけど…。いいじゃん…。」 「駄目。」 「……じゃあそのまま座ってて。」 俺はムッとして、城崎の上から降りた。

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