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第596話
城崎は空いた手で俺の手を掴み、下に誘導する。
「俺、先輩にしか反応しないのかも♡」
「…っ!///」
硬く反応したソレに触れ、思わず手を離しそうになって、でも優しく握った。
城崎は熱い息を吐きながら、俺を抱きしめる。
「先輩、気持ちいい…。もっと触って?」
「こう…?」
「そう。先輩が自分のするときみたいにして?……ん、気持ちいいよ。」
自分でなんて久しくしていないから、なんか余計に緊張する。
でも、城崎がちゃんと感じてくれてるみたいだからよかった。
城崎も手を止めることなく俺の中に入れた指を動かし、気持ちいいところを集中して弄られると、気が散って手が止まる。
「先輩、手動かして。止まってるよ?」
「ぅ…、ふっ…」
「頑張って大きくしてくれたら、後で中いっぱいにしてあげるから。」
ご褒美を提示され、ごくりと唾を飲む。
既に大きいソレは、上手く感じさせればさせるほど、俺の手の中でさらに成長する。
どうすれば気持ちいいか考えながら必死に扱いていると、城崎が眉を顰めた。
「先輩……っ、挿れていい…?」
城崎のこの顔、大好きだ。
余裕なさそうに、欲望に駆られた瞳で俺を見つめる顔。
「い…いよ……っ」
城崎に背を向けて、壁に手をつく。
城崎の喉仏が上下し、城崎も興奮してるのが分かってドキドキした。
「挿れるよ……」
「あっ…、あんっ…」
俺の手に城崎の手が重なり、合図と同時に城崎のペニスが中に押し入ってきた。
ゴムを付けていないから、城崎の感触を中でもろに感じる。
「あっああっぁ♡♡」
「はっ……、はっ…、気持ちいいっ…」
「ぁんっ♡あっぁ♡」
城崎は突き上げるように大きく腰を動かし、俺はされるがままに体を揺さぶられる。
脳みそ溶けそう。
このまま中で思いっきり出してほしい。
「城崎っ、イクッ♡あっ♡」
「いいよ。浴室だから好きなだけ汚しても大丈夫。」
「はっぁ♡イクッ♡」
パタタッ…と壁に精液がかかる。
腰の動きが大胆な突き上げから、奥を責め立てるような細かい動きに変わり、ラストスパートに入る。
「先輩っ…、出すよ…っ?」
「んっ、い…ぃよ…」
「………っ!!」
俺がまた射精したと同時に中がキュゥっと締まり、それと同時に城崎は中で爆ぜた。
温かいのが中に広がり、収まりきらなかった分がお尻の穴から溢れる。
「えっろ……」
城崎は壁に手をついて浅く呼吸する俺を見つめて、そう呟いた。
立ちバック、久しぶりだったから疲れた…。
興奮するけど、体力面で時々しか無理かも…。
「先輩っ?!」
浮気じゃなかった安心感と、連勤の疲れと、そして体力の限界で、俺は気を失うように眠ってしまった。
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