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第601話
城崎はソファの背もたれを倒し、うつ伏せになった。
俺は城崎の綺麗で逞しい背中を見て息を呑む。
無駄な脂肪は一切なく、背骨周りの彫りや引き締まったウエストもいい。
筋肉の名前なんて詳しくないけど、必要な筋肉が無駄なく付いていて、格好良いの一言に尽きる。
「先輩?」
「え、あっ、ごめん!始めるぞ?」
「はい。」
城崎の腰に馬乗りになって、首の少し下あたりを指圧する。
ぐっと力をかけるたびに、城崎は気持ちよさそうに声を漏らした。
「あ〜…、気持ちいい……。」
「強さこれくらいでいいか?」
「もうちょっと強くてもいいくらいです。」
「オッケー。」
加える力を強めると、城崎は「う〜…」と唸った。
結構肩凝ってるみたいだ。
なんか硬いコリコリがある。
「ここ凝ってるだろ?」
「あ〜…、そこ気持ちいい……。」
「ん。もうちょっとだけ解すぞ。」
根気よくぐりぐりしていたら、徐々に硬いシコリがなくなった。
肩から下に降りていき、胸の後ろ辺りを手のひら全体でマッサージ。
してる途中に、城崎が体を捻って俺を見た。
「……?痛かった?」
「違う。ちょっとヤバい。」
「何が?」
「先輩の…、その……」
指を指されてハッとする。
マッサージする場所が下に降りるに伴って、俺の跨る位置も下に降りていっているわけで…。
つまり今俺が馬乗りになってるのは、城崎のお尻の上。
「タオル外していいですか…。」
「なんで?!」
「先輩のフニャちん、もっと直に感じたいから。」
「ばっ?!馬鹿!!」
城崎の上から飛び退いて、クッション抱えてガードする。
直ってなんだよ!?
大体俺はちゃんと服着てるし!!
城崎がタオル外したところで直ではないし!!!
「照れてるの?可愛い…♡」
「照れてない!!」
「顔真っ赤ですよ?恥ずかしがらなくていいのに。」
「〜〜っ!」
「エッチなことする?」
さっきまで俺が城崎の上に乗っていたはずなのに、いつのまにか城崎が俺の上に乗っている。
上裸で迫ってくんな!!
城崎の身体がエロすぎて、頭パンクしそうだ。
「先輩、シよ?」
「でも…っ、ま、マッサージは…?」
「もういっぱい気持ち良くしてもらったし、次は俺が先輩気持ち良くする番かな〜って。」
「ひぁっ…♡」
お尻の割れ目をなぞられて、甘い声が漏れる。
その後はなし崩しに、城崎に最後まで体を暴かれてしまった。
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