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第619話
いつのまにか落ちてしまって、目を開けると城崎が微笑みながら、俺の髪を梳いていた。
「先輩、おはよ♡」
目元にキスを落とされる。
甘い。甘過ぎる。
あと城崎の顔が良過ぎて、笑いかけられたら堪らなくなる。
「おはよ…。今何時…?」
「15時。お腹空きましたか?」
「いや…、大丈夫…。」
空腹感よりも、城崎に愛され過ぎて胸がいっぱいだ。
あ〜……、俺、城崎のこと好き過ぎる…。
「城崎、俺どれくらい寝てた?」
「1時間くらい?」
「ごめん。暇だったろ。」
「ううん。先輩の寝顔見るの好きだし、あとお尻から精液掻き出さなきゃいけなかったから、そんなに暇じゃなかったですよ?」
「…っ///」
そういえば、中出しせがんでしまったんだった。
いつもこうやって後処理してくれてるから、お腹壊すことも少ないんだよな…。
「ごめん…。ありがと…。」
「何で謝るの?俺は先輩のお世話するの大好きですよ?」
「でも…、寝てるし……」
「寝ててもイイトコ触ったら喘ぎ声出てるし、超可愛いですよ?今度録画しておきましょうか?」
「し、しなくていい!!」
寝ながら喘いでるってマジかよ…。
寝言的な…?
嫌だ嫌だ。恥ずかしすぎ…。
「………キモくなかった?」
「は?超超超超可愛いですけど。」
「ふはっ(笑)ならよかった…。」
城崎はムッとして反論し、俺を抱きしめる。
肌と肌が合わさって、温かくて気持ちいい。
「城崎、大好き。」
「先輩から好きって言ってもらえるの、最高に満たされる。俺も愛してます、先輩♡」
「風呂……、入る?」
「いいですけど、もうちょっと今の気怠い感じのエロい先輩見てたいな。」
「え、エロいって…!バカ!!」
「エッチした後の先輩、目がとろ〜んっとしてて、声とか掠れてるし、あとシーツに巻かれてる感じがマジでエロい。」
「……っ///」
言われると恥ずかしくなって、城崎から顔を背ける。
そしたら背中から抱きしめられて、肌がさっき以上に密着して、城崎の心臓の音が、背中を通して伝わってくる。
「先輩、一生離さない。」
「………うん。」
「ずっと俺のそばにいてね?」
「………うん。」
突然真剣な声色で話す城崎に、俺も俺なりに覚悟を決めてYesの返事をした。
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