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第626話

ピチャ……、ジュプ…… 唾液をいっぱい絡ませて、わざとらしく音を立てる。 城崎は目を細めて俺を見下ろしながら、優しく髪を撫でてくれる。 城崎の感じてる顔、すげー好き。 口にペニスを突っ込まれて腰振られてるのに、苦しいどころか幸せだ。 城崎の気持ちよさそうな顔見てたら、全部吹っ飛ぶ。 「()()ぃ…?」 「うん…っ、ごめんね、先輩っ…、余裕…ないっ…」 「んぐっ…」 喉奥に先端を擦り付けられ、城崎のソレは間も無く弾けた。 咽せながらも、城崎を離したくなくて、必死に腰にしがみつく。 「ごほっ…、ぅっ…」 「先輩、離して?苦しいでしょ?」 「うぅ…、だい…じょぶ…」 「先輩が苦しいばっかりは嫌です。奥までたっぷり俺だけにしてあげるから。一緒に気持ちよくなろ?」 「…………ぅん。」 諭されて、渋々腰から手を離した。 城崎は俺の腋を支えて、自分の上に座らせる。 「奥までって言った…。」 「バックがいいってこと?これでも深く挿さるでしょ?」 「でも……」 「俺、先輩と向き合って、いっぱいキスしながらイキたいな。先輩は?違う?」 「違くない…。」 城崎の甘い誘惑に乗る。 舌を絡めて深いキスをしながら、お尻に城崎のをあてがう。 「上手……、そう、そこで腰下ろして?」 「はっ…♡ぁ…、こう…?」 「…ん、そうそう。上手いですよ、先輩。」 城崎の先端がゆっくりと中に入る。 自分から入れるのは慣れなくて、快感を拾いながら、ゆっくりゆっくりと腰を下ろしていると、城崎は苦笑する。 「お…そい……?」 「少しね。でも大丈夫。上手ですよ。先輩はちゃんと気持ちいい?」 「んっ…、気持ちぃ…っ♡」 「俺も気持ちいいですよ。ほら、チューは?」 「するっ…、んっ♡は…ぁっ♡」 城崎の首に腕を回して、離れないようにぴったりと体を寄せる。 ペニスが城崎の腹筋に擦れ、外からも中からも快感が押し寄せる。 「ふ…っ、ぅ…あ♡」 「先輩、もっと腰落として…?」 「も…っ、無理……っ」 「奥まで欲しいって言ってたじゃないですか。」 「やっぱいぃ…。このまま…っ、ああぁっ♡♡」 浅いところで止めていたのに、腰を掴まれていきなり降ろされる。 突然奥深くまで突き挿さり、目の奥がチカチカした。 「先輩イッちゃったの?……あーあ。先輩のせいでお腹ドロドロですね?」 「……ぁ…ぅ…♡」 「ん、気持ちよかった?俺も最高に気持ちよかったですよ♡」 城崎は満足そうに微笑んで、俺を撫でる。 俺はもう城崎に全てを委ねて、眠気に抵抗せずにそのまま寝落ちた。

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