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第631話

ヤバいヤバい。 どうしよう…? トイレがあったから、隠れられるから、キスしたいって言った。 そこまでは想定通りというか、分かっていたというか。 「ふっ…、ぅ…♡」 蕩けるようなキスをされながら、下は敏感なところを責められる。 何度も何度も体を重ねてきたから、城崎が俺の感じやすいところを知っているのは当たり前で、敏感な部分を責められるたびに身体が震えた。 「出そう…っ、城崎っ、離して…」 「出していいよ?」 「やだ…っ」 「何で嫌?」 「ぅぁっ…♡だ、だって…」 今から水族館回るのに、もしズボンとか城崎の服に、その…、あれが付いたらどうしよう。 出したいけど、汚したくない。 「だって、何?」 「………汚しちゃうっ」 「ん、わかった。じゃあこれ噛んでて?」 「んぐっ?!」 正直に答えると、城崎は俺の口にハンカチを突っ込んだ。 そして俺の前にかがみ、ペニスを口に含んだ。 「〜〜っ!!」 そうくるか。 沖縄の時は扱いただけだったのに。 温かくて、手とは違ってヌルヌルと敏感なところを舌が伝って、こんな…こんなの……。 声出すなとか無理…!! 「ああぁっ♡」 「!!」 大きな快感の波に、思わず大きな声が出て、城崎に咥えさせられたハンカチがヒラヒラと地面に落ちる。 咥えるものがなくなって、俺は自分の手で必死に口を押さえた。 「ふっ…♡あっぁ♡んん〜…」 「先輩、ダメ。終わり…。」 一回イッて、もう一回イキそうになった手前、ストップがかかった。 声、出しすぎたようだ。 「こんな可愛い声、他の奴に聞かせたくない。」 「………ごめん。」 城崎は俺を抱きしめて、ぽんぽんと背中をさする。 温かくて、優しくて、ホッとする。 「俺の方こそごめんなさい。先輩可愛すぎて、我慢できずにこんなムードもへったくれもないところで…。」 「ううん。嬉しかった…。」 本当はキスだけじゃなくて、もっとその先までして欲しかったから。 さすがに自分からこんなところでしてほしいなんて言えなかったけど…。 「先輩が落ち着いたら、水族館回りましょう?」 「城崎の…、その…、大丈夫…?」 「あぁ…、はい。自然と治ります。」 「…………」 抜くのを手伝った方が良いかと思ったけど、城崎はこれ以上何かする気は全くないらしく、俺の表情や呼吸が落ち着いたのを見て、間も無くトイレを後にした。

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