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第762話
ジュッ…と吸い上げると、城崎の白い内腿に、紅い華が咲く。
俺の付けた印だ。
「は…っ、先輩……、もっと……」
「ん…」
顔の真横で硬く主張するソレが、城崎の興奮をそのまま表しているようだった。
もう一度吸い上げると、城崎はまた気持ちよさそうに体を震わせた。
左の内腿にも印を付けた。
華が咲くまで計3回。
吸い上げる度に、城崎は感じてくれていた。
綺麗にキスマークが付いて、俺は満足して城崎の足元から体を退けると、城崎は熱い息を吐きながらグッタリとしていた。
「はぁ……、これ…、やばい……。」
「お前が頼んだんだろ…。」
「想像以上…。生殺しすぎてツラい……。」
下着の中で爆発しそうな城崎の股間。
男だからわかる。
あのまま放置はツラい。
だからと言って、いきなりセックスできるほど俺のメンタルも回復していないわけで。
「抜いてきていいですか…?」
「……うん。立てる?」
「今は…、はぁ…、無理……っ」
だろうな。
真っ赤になった城崎の顔。
クールダウンさせるために、額に冷えピタを貼ってやる。
「ありがとうございます…。」
「ごめんな…。」
「謝らないで?俺、今すげー幸せなの。」
「あ…、そーなの?」
「うん…。昇天してるんです…。」
「なんだそれ…。」
呼吸を荒くしてるくせに、嬉しそうにそんなこと言う城崎に、なんだか涙が出そうになる。
本当に俺のこと好きなんだなって…。
俺も、城崎のこと大好きなんだって。
だって、こんなにも愛おしい。
「城崎……」
「な…んですか…?」
「好きだよ…。」
「ははっ…。俺の方が、何十倍も、何百倍も、何千倍も。先輩のこと大好きですよ…。」
「ん…。じゃあ俺は何万倍?」
「ふっ…、じゃあ俺は何億倍ですかね…?」
「「ふっ…、あはは!」」
息も絶え絶えな城崎が、必死に俺に対抗してくるのが面白くて、城崎と目を合わすと、二人同時に笑いが込み上げてきた。
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