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第763話

今日も城崎とベッドで寝た。 もちろんぐっすりと眠れた。 思い返すと、自分がハードル上げすぎてただけなのかも…なんて思ったりして。 「先輩、おはよ…。」 「ん〜…、城崎……」 ぎゅーっと城崎に抱きつくと、城崎も俺を抱きしめ返してくれる。 「先輩…、めちゃくちゃ嬉しいんですけど、こんなことしたら離してあげられないです…。」 「今何時…?」 「もう7時過ぎてます…。」 「…………えっ?!」 城崎に言われて時計を見る。 7時30分…!! 「遅刻…!!」 「しないしない。大丈夫。」 「お、おまえ足速いからって…!」 「あはは!」 城崎に飛びかかると、城崎は無抵抗にベッドに倒れて…。 何だか俺が押し倒したみたいになって、急に恥ずかしくなった。 「もう…、急に怒ったり、照れたり、朝から忙しいですね、先輩は♡」 「うっさい!馬鹿にしてんだろ。」 「してない♡先輩、遅れちゃいますよ?」 「あー!!もう!城崎のバカ!」 大急ぎでスーツに着替え、朝ごはんを食べずに家を出る。 なんとか間に合って、デスクについてため息をついた。 「朝からバタバタだな?」 「涼真……」 涼真が俺の隣に座る。 なんかいつも通りって感じで安心するなぁ。 「一昨日どうだった?実家、戻ってたんだろ?」 「あぁ、うん。やっと認めてもらえた。」 「マジ?!」 「うん。マジ。」 「おめでとう〜っ!!綾人、よかったなぁ!」 「ありがと。」 涼真は俺を抱きしめて喜んでくれた。 涼真には心配かけまくってたからなぁ。 あ、そういえば…。 「あとな、城崎に好きって言えた。」 「ええっ!マジか!!」 「何の話してるんですか…。」 「城崎っ!おめでとう〜!!よかったなぁ!」 「はっ?!何?!キモいんですけど。」 おそらく俺と涼真が盛り上がっていることに嫉妬して様子を見にきたんであろう城崎は、涼真に抱きしめられてドン引きしていた。 ちゅんちゅんも来て、その場のノリでちゅんちゅんも城崎に飛びついて、なんだかカオス。 周りから見たら、こいつら男同士で何抱き合ってんだ?って思われてるんだろうな…。

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