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第800話

「疾しいことがあるわけじゃないから!!先輩も何も悪くないし!!」 「え…?」 「ただ…、そのなんていうか…、先輩の身体が心配なだけで…。」 城崎は俺にこれ以上触れない理由を、すごくオブラートに包みながら説明しようとした。 俺の身体……。 「大丈夫。」 「大丈夫じゃないから。二ヶ月以上シてないのに、いきなりできないから。俺も途中でやめられる自信ない。だから今日はダメ。」 「でも、これ……」 「どうにでもなる。俺は大丈夫ですから。」 興奮しすぎて痛々しいほどに勃起した城崎のソレ。 たしかに、いきなりこれを尻に入れるのは無理だろう。 だけど、どうにかしてあげたいと思うし、それに城崎だけじゃない。 俺だって………。 「城崎……」 「なんですか…?」 「俺も……だよ…。」 「え?」 困惑する城崎の手を、俺の下腹部に持っていく。 俺だって冷静じゃない。 やっと触れ合えて、あんなにキスをして、興奮したのが自分だけだと思ってるなんて、城崎はきっと馬鹿だ。 「俺だって限界だよ…。」 「は…、え…、あの……っ」 「どうにかしろよ…。」 「〜〜〜っ!!」 城崎は泣きそうな顔で、乱暴に唇を重ねた。 下着ごとズボンを膝まで下ろされて、スースーしたと思えば、すぐに熱い何かが重ねられた。 「嫌だったら言ってください…っ」 「ひっ…ぅ」 兜合わせだ。 城崎と俺の熱くなった陰茎が密着し、お互いの先走りでぬるぬると滑る。 城崎の大きな手が二つをまとめて包み、クチュクチュと音を立てて扱き始めた。 「あっ…ぁあっ♡城崎っ♡はっぁ…♡」 「ごめん…。止まんない…っ」 「ああぁっ♡イクッ♡♡イク……〜〜っ!!」 しばらく出していなかった分、たくさん吐き出した。 イッて敏感になっているのに、城崎の手は止まることなく、むしろ吐き出された俺の精液でさらに滑り、ピストンが早くなる。 「あっあ♡イッてるっ、イッたからぁっ…!」 「ごめん…っ、もうちょっと…」 「あああっ♡城崎っ、城崎〜〜っ………♡♡」 気持ち良すぎて頭が真っ白になる。 1回、2回、3回…。 何度も射精して、イクたびに全身が性感帯になったみたいにビリビリして、何も考えられなくなった。 下半身がドロドロで、ビシャビシャで…。 最後、頭がショートしたような感覚は、多分きっと…。

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