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第808話

城崎はそれを受け取り、俺の太腿に垂らす。 「後ろ…向けばいい…?」 「ん。ほんとは顔見てしたいけど。いっぱい擦れた方が先輩も気持ち良いと思うから、バックでしよっか。」 俺も顔見てしたい…。 でも多分、素股って後ろからの方がやりやすい…よな? 「どうしたらいい…?」 「そこに手ついて俺にお尻突き出す感じにできる?」 「うん…。」 ソファに膝を置き、背もたれを掴んで城崎に尻を向ける。 恥ずかしい…この体勢……。 城崎は何も言わないし、背を向けているからどんな表情をしてるかも分からなくて不安になる。 「城崎…?」 「…っ、ご、ごめんなさい!」 「へ…?」 声を掛けると、慌てた声で謝られる。 なんでごめん? 「いや、なんでもない…。先輩、太腿しっかり締めててね。」 振り返ろうとすると、城崎は俺の腰を掴んだ。 ゾクゾクっと身体が震える。 太腿に熱くて太くて硬いそれが触れて、まるで触れた部分が全部性感帯になってしまったみたいにビクビクした。 「し…、城…ぁっ!!」 「んっ、…っ」 ぬるんっと勢いよく股の間を滑り、城崎のペニスが俺の陰嚢にぶつかる。 また後ろに戻っていき、また勢いよくぶつかり、どんどんスピードは速くなっていった。 「あっぁ♡城崎っ♡きもち…っぃ♡♡」 「俺も…っ、気持ち良いよ…」 太腿に擦れ合う快感も、陰嚢にぶつかる快感も全部を拾えきれずに、ただひたすら声をあげた。 城崎が気持ちよさそうに息を吐くから、俺も堪らない気持ちになる。 城崎の動きが止まり、息を整えていると、(うなじ)に城崎の唇が触れた。 吸い付くようにキスされて、気持ちよさに漏れるような息を吐いた。 「先輩、綺麗…。」 「んっ…」 「全部俺だけのものにしたい…」 「ぁンッ…、あっ」 「好き。愛してるよ、先輩。」 腰の動きが再開し、ぱちゅぱちゅと音を立てながら太腿の間を城崎のソレが出入りする。 わざとなのか無意識なのか、グラインドするたびに先端が尻の穴をかすめて、それがもどかしくて力がこもる。 「ゃっあ♡城崎っ…、城崎……っ」 「………イクッ」 「〜〜っ♡♡」 最後は勢いよく腰を打ちつけ、俺も城崎も欲望をぶち撒けた。 城崎が脱力して俺にのしかかってきて、俺も力が抜けてそのまま城崎の下敷きになった。 この重みすら愛しいかも…。 城崎は慌てて体を退けたけど、俺は離れたくなくて城崎を抱き寄せた。 「も……無理……。」 「ご、ごめんなさい……。」 「久々だからすげー体力使う…。」 愛されてるって感じて嬉しかったし、めちゃくちゃ気持ちよかったけど、すっげー疲れた…。 今にも寝落ちそうなくらい……。 ……………。

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