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第816話

あれ…? 俺が城崎を気持ちよくしてたんじゃないっけ? いつのまにかキスの主導権も、手コキの主導権も、どちらも城崎が握っていた。 「先輩のも一緒に扱く?」 「…ぅ…んっ」 「下着下ろすよ?」 パンツが膝下まで下ろされ、腰辺りを抱き寄せられてペニス同士が触れる。 もう気持ちいいことしか考えられなくて、俺は城崎に奉仕することをすっかり忘れて、されるがままに気持ちよくなっていた。 「はっ…、はぁ…、気持ちぃ…」 「とろとろな先輩可愛い♡」 「城崎……、好きぃ…」 「俺も大好き。先輩、舌出して?」 「んぇ…?」 べーっと舌を出すと、城崎は俺の舌を喰む。 何度か喰んだあと、舌を絡めてまた深いキスが始まった。 キスも兜合わせも気持ちいい。 気持ちいいだけじゃなくて、めちゃくちゃ幸せ。 だけど、本当はもっといろんなところを触ってほしい。 「城さ…きぃ…」 「なーに?」 「もっと触って…ほしぃ…」 「どこ触ってほしい?」 あぁ…。 城崎すげー笑顔じゃん。 めちゃくちゃ嬉しそうじゃんか。 俺がこんな顔させてるんだ。 「城崎が触りたいとこ、触っていいよ。」 「本当?」 「うん…」 力を抜いて仰向けになり、城崎に全てを預ける。 城崎は俺のバスローブの紐を解いて、胸元に顔を埋めた。 「ひっ…!」 「ここ、大丈夫?」 「だ…ぃじょうぶ…」 城崎は俺の陥没した乳首に唇を当てた。 吸い上げられて、ぷっくりと起き上がる。 城崎は嬉しそうに、音を立てながらキスをする。 「ひっぁ…!あっ、ゃっ、城崎っ!あっぁ♡」 唾液をたっぷり絡めた舌で舐められると、ゾクゾクと体の芯から痺れるような快感が俺を襲った。 首を横に振っていると、城崎は乳首から顔を離して、心配そうに俺の頬に手を当てる。 「怖い?」 「………怖くない。」 「本当?無理してない?」 「してない…っ」 城崎が怖いんじゃなくて、気持ち良すぎて怖いだけだ。 反射的に首を振ってしまっただけ。 もっと触ってほしい。 もっと、もっと…。 「い"ぁっ♡♡」 「ぐりぐりするの気持ちいい?」 「あっあ♡やだぁっ!城崎ぃっ、あぁっ♡」 乳首を吸ったり噛んだり、もう片方も指でこねくり回されて、俺は変な声を出しながら、快感を逃すことに必死になっていた。

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