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第849話
「なんだよ?」
「せっかくだから一緒に気持ちよくなりませんか?」
「へ?」
「綾人さん好きでしょ?一緒に扱くの。」
城崎は俺を抱き寄せ、もう片方の手で二本のペニスを重ね合わせた。
硬くて熱くて、そんなものが合わさるだけで快感が増す。
「ちょ、待って!」
「待たなーい♪」
「〜〜っ!!」
大きな手で、好きな人のソレと一緒に扱かれて、気持ち良すぎてあっという間に限界を迎える。
城崎の胸に顔を埋めて、声を押し殺す。
「ひっ…ぅ…♡」
「声出していいよ?」
「やだ…っ、ぁっ♡」
気持ち良さのピークを迎えるたびに身体が震え、射精する。
何度もイッてると、突然城崎の手が止まった。
不思議に思って顔を上げると、城崎は目を細めて俺にキスを落とした。
「イキすぎ。休憩しよ?」
「でも…」
俺の体力に気を遣ってのことらしいが、城崎はまだ射精していなかった。
大きくはなってるから、感じてはいるんだろうけど…。
でも城崎の言う通り、休憩しないと俺の体力が持たないのは事実。
尻も使えない。
じゃあどうすれば城崎を気持ち良くできるかなんて、今の俺の頭で考えられるのは一つしかなかった。
ソファに座る城崎の脚の間に体を割り込ませる。
「あ、綾人さんっ?!」
「んっ…」
城崎のペニスを両手で包み、先端を口に含む。
しょっぱい。
カウパー液で口の中に塩味が広がる。
決して美味しいとは言えないけど、たくさん溢れてくる愛液に、城崎が感じてくれているのだと嬉しくなる。
「んふ…、はっ…」
「綾人さん、無理しないで…?」
「むりらない…」
もっと奥まで咥えようと口を大きく開けるが、城崎のも興奮して大きくなった。
歯が当たるたびにペニスが震え、カウパー液が溢れる。
口を開けたままだと飲み込みにくくて、自分の唾液と城崎の愛液で溺れそうだ。
「ひもひぃ…?」
「…っ、気持ちいいですよ…っ」
「らひへいーお…」
「っっ!」
城崎は堪らない顔で俺を見つめ、髪を撫でる。
無理矢理喉奥を突いてきたりとかはしないらしい。
じっと俺の動きを待つ城崎を気持ち良くしてやりたくて、俺は城崎のペニスを喉奥まで咥え込んだ。
「ぁ…ぅぅ…」
「綾人さん…っ」
舌を裏スジに添えて、喉をキュッと締める。
異物感が襲い、涙が出るほど苦しいけど、潤む視界の先では城崎が感じてくれているのが見える。
「綾人…っ」
歪む口元が城崎の余裕のなさを表しているようで、それだけで俺は嬉しい。
息が苦しくて、一旦ゆっくりとペニスを押し出す。
呼吸を整えて、もう一度喉奥に入れようとすると、城崎は俺の額を手のひらで押し返した。
「もう大丈夫…っ」
「え…?でも…」
「今入れたら絶対イクから…。綾人さんに苦しい思いさせたくない。」
イッてほしくてしてるのに。
ぷぅっと頬を膨らますと、城崎は俺を抱きしめて耳元で囁いた。
「一緒に気持ち良くなろ?」
「!!」
顔を上げると、城崎はニコッと笑って、また俺のと一緒に扱いた。
俺はもちろん、限界を迎えた城崎のものも、時間を掛けず一緒に弾けた。
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