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第903話
乳首、アナル、一体どっちを弄るのか。
城崎は期待した目で俺の選択肢を待ち侘びている。
「城崎が決めて…」
「どうして?綾人が使いたいもの選んでよ。」
「分かんないから…。」
「今まで全部使ったことあるでしょ?」
「でも……」
チクニーにハマった時に使っていた乳首責め玩具に加え、鈴付きのクリップ、羽のついたくすぐり棒。
アナル責めをするなら、ディルドもあるけど…。
後ろは城崎のがいいから…。
「綾人はどっち弄りたいの?」
「……ち…くび…」
「答えてくれたから、俺が選んであげる。」
城崎は乳首吸引器と鈴付きクリップを手に取った。
使い方はもちろん分かる。
でも…。
「使い方忘れちゃった?」
「……ぅん…」
「それ綾人の乳首に嵌めて…、そう。吸い出して、リングで捕まえて。」
「ひっ…ぁ♡」
指示されるままに手を動かす。
城崎に言われるがまま動かしていたら、城崎にされているような感覚になるから。
だから俺は、城崎の誘導を待った。
「じゃあ乳首勃ったし、クリップ付けよっか?」
「ん…っ、あっあ♡」
「可愛い。綾人……、可愛いね。」
ギュッと乳首を摘まれる痛気持ちよさ。
大きな快感の波に身体を揺らすと、リンッと鈴が綺麗な音色を鳴らす。
「あっあ♡城崎っ…♡やぁっ…ん♡取って…!」
「え〜?俺、触っちゃダメだもん。自分で取ったら?」
「やだぁっ…!あっあ!イクッ……、っ?!」
鈴を激しく鳴らしながら、射精感に襲われてイこうとすると、その快感は逆流するように中へ戻ってくる。
下半身の痛みと違和感に視線を下に向けると、勃起したペニスがプラグに食い込んでいた。
そして尿道口はプラグに塞がれ、イクことすら許されない。
「城崎ぃっ!やだぁっ!取ってぇ!!」
「寸止めされてる感じ?どう?」
「イキたい…っ!城崎ぃ…♡♡」
「でも食い込んでるから取れないよ?綾人が勃起してる間は外せない。」
「いやぁっ…、うっ……、グス……」
苦しい。
イキたいのにイけなくて、でもそれが堪らなく気持ち良い。
クリップを勢いよく外すと、乳首が引きちぎられたような感覚に射精を伴わずメスイキした。
「綾人、イッたの?」
「はっ…、は…♡」
「まだ気持ち良いんだね。出せないから辛いね。」
城崎はドライでイキ続けている俺を抱きしめて、熱い息を吐いた。
城崎のペニスはしっかりと勃起していて、感情がぐちゃぐちゃになった俺は、そんなことすら無性に嬉しくて涙を流した。
「頑張ったね。」
「……ご褒美…ほしぃ…。」
「明日の夜、絶対に叶えてあげる。」
明日の夜。
つまり罰ゲームの期限が過ぎる、18日の0時のことだろう。
はは。ご褒美に強請ろうとしてた内容がセックスだってこと、完全に見透かされてるじゃん。
恥ずかし。
俺は城崎に抱きしめられたまま、意識を手放した。
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