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第909話

「あははっ。図らずも約束守っちゃいましたね?」 「もう…、我慢しなくていいんだろ…?」 「はい…。今日は夜が明けるまで愛し尽くします…。」 城崎は宣言通り、言葉でも体でも俺を愛し尽くした。 前戯もしつこいくらいに、でもすごく満たされて、つま先から髪の一本一本に至るまで、余すとこなく愛される。 一週間、城崎以外の何物も入れたくなくて、指の一本すら入れていなかった秘処は、少しの悲鳴を上げながら城崎を全て受け入れた。 何度もソレが出入りすると、まるで城崎の形を思い出したように馴染んでいった。 「綾人…っ、綾人…、もう一回…っ」 「はぅっ…、あっ♡イクッ♡♡」 もう何度イッただろうか? 俺はとっくに精液を切らし、城崎に奥を暴かれるたびに何も出ない物を揺らしながら中だけで達していた。 ずるりと俺の中から出し、欲望を吐き出したゴムを縛ってゴミ箱に捨てる。 限界を知らない城崎のモノは、また欲望を溜めて大きくなっていた。 「綾人…、まだいい…?」 「ん…、い…いよ…。」 「ゴム付けるから待って…、っ?」 箱に手を伸ばす城崎の手を掴む。 城崎は困惑した顔で俺を見つめた。 「そのままで、いいから…っ」 「え…?」 「ご褒美…、これがいい…」 「ちょ、まっ…///マジで……?」 顔を真っ赤にする城崎に愛おしさが溢れる。 首を縦に振ると、城崎は堪らない顔で俺を抱きしめた。 「愛してる…、綾人、好きだよ。」 「ぁっ…♡あっ♡」 ズププ…と押し入ってきたソレは、一気に俺を貫いた。 さっきまでの0.01mmの壁もなく、粘膜と粘膜が擦れる快感に頭が痺れる。 「ヤバ…っ、イクッ……」 「あっ♡夏…っ、夏月っ…!」 「大丈夫…っ、一緒にイこうね…っ?」 「ぁッ…、あああ♡♡」 ビクンッと身体が跳ねると同時に、熱い欲望が放たれる。 ドクドクと脈打つソレが、俺の中で感じて弾けたのだと教えてくれているようだった。 「綾人…、身体ツラい?大丈夫…?」 「ん…、平気……。夏月…、まだシたいだろ…?」 「でも…」 「俺も気持ちいいから…。好きなだけ動いていいよ。」 唇にチュッとキスをすると、夏月は俺の名前を何度も呼びながら抱き続けた。 嬉しくて、愛おしくて、気持ちよくて、幸せで、全てが満たされたような満足感が俺を包んだ。 夏月の体から力が抜け、ぐったりと俺にへたり込んできたのは、もう空が明るくなり始めた頃だった。 ゴミ箱はティッシュとゴムで溢れ返り、部屋中生暖かい湿気で充満し、シーツはぐしょぐしょ、体はベッタベタ。 もはや笑えるほどの大惨事に、俺は思わず吹き出してしまった。 「死ぬ……」 「はははっ。ヤりすぎ。」 「綾人さん可愛すぎて無理だった…。ヨすぎだし…、ヤバい……。」 「俺も…。好きだよ、夏月。」 キスすると、夏月はぎゅうっと俺を抱きしめた。

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