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第946話
エレベーターが下がる浮遊感に体がゾクっとなって、夏月に身を寄せると、ぎゅっと抱きしめられる。
また俺酔って寝かけて…。
迷惑かけてばっかりだな…。
「綾人さん、降りるよ。」
「うん…。」
カードキーで部屋に入って、前よりも狭い部屋でほっと安心した。
また高い部屋取ってたらどうしようかと…。
まぁこの部屋も十分高いだろうけど…。
「綾人さん、寝たい?」
「ううん…。夏月とえっちする…」
「寝たい?とか聞いたけど、本当は寝かせるつもりない。」
「んぅっ…♡…ぁっ、ん…」
優しくベッドに押し倒されて、唇が深く重なる。
気持ちいい。好き。
夏月が大好き…。
「綾人さん、いっぱい触れていい?」
「ん…っ、触っ…て…」
「うん。綾人さんも触って?」
夏月は俺のシャツのボタンを開け、腰を撫でる。
ゾクゾクして震えていると、乳首を喰まれた。
「んぁっ♡あっ、夏月ッ…♡」
「綾人さん、可愛い。愛してる。」
チュゥっと吸われて、俺は悶えながら夏月の髪を掴む。
あ…、やばい…。
「夏月っ、な…つきッ…、イキそう…っ」
「ん。いいよ。」
「はっ…ぁ、あっあっ♡♡」
ビクビクッと腰を揺らしながら、俺は一回目の精を解き放った。
夏月は俺のベルトを外し、スラックスの中に手を入れる。
イッたばかりでぐちゃぐちゃのそこを、指と手のひらを使ってまた気持ち良くしようとする。
「夏月ッ…、ヤダ…、そこやだ…っ」
「なんで?気持ちいいでしょ?」
「まだイッたばっか…、ぁっ♡だめっ、てば…!」
奥底の方からムズムズした感覚。
知ってる。この感覚は…。
「やだっ、夏月、夏月っ…」
「あー……。着替えないからお風呂場行こっか?」
「あっ、うぅ…♡♡」
ペニスを握られて、熱が逆流していく。
ダメだ。今離されたら絶対……。
「綾人、シャツ握ってて。」
「夏月っ、ダメ…!離すな…っ」
夏月は俺のズボンを下ろした後、無情にも俺のペニスから手を離した。
塞ぐものがなくなって、溜まっていた熱が出口目掛けて一気に放たれる。
プシャアッと勢いよく俺の先端から液体が噴き出た。
「あっぁ…♡やだ…、見ないでぇ…」
「もう身体が慣れてきましたね。上手に吹けた。」
「見んなぁ…」
「そんな蕩けた顔して言われても説得力ないし。」
「んぅ…♡」
キスに夢中になっている間に、夏月は俺の服を全て脱がせて脱衣所に放り投げた。
いつの間にか目の前にいる夏月も裸になっていた。
「マジシャン…?」
「ぶはっ…!そんなわけないでしょ。綾人さんがメロメロになってる間に脱いだ。」
「格好良い…。」
「もっと俺に夢中になって。」
抱きしめ合ってもう一度唇を重ねると、夏月の熱くて硬いそれが腹にグリグリ当たって、なんだかすごく恥ずかしかった。
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